2020年8月16日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、渡哲也が石原裕次郎から引き継ぎ舘ひろしに伝えた「伝統」について語っていた。
田中裕二:石原プロがね、この間、解散みたいなね。
柴田秀一:はい、そうですね。
田中裕二:お伝えしたばかりだったんですけどもね。
太田光:うん。
田中裕二:渡哲也さん、色々癌とか、病気を色々…
柴田秀一:されてましたね。それで見事、ちゃんと治して。
田中裕二:はい。
柴田秀一:ドラマにも出てたわけですけどもね。
太田光:でも、こうやって石原プロを畳んで、最後、全部整理して。
田中裕二:うん。
太田光:それで逝くっていうのは、いかにも渡さんらしい責任感というかね。
柴田秀一:きちっとしてますよね。
田中裕二:カッコイイですよね。まぁ、でも自分の葬儀とかは、とにかくやらないというか、身内だけで家族だけでってことで。普通ね、裕次郎さんのそれこそ葬儀の時っていうのは、まぁ…
太田光:盛大に渡さんが仕切ってね。
田中裕二:大々的にやったっていうことを考えると。
太田光:うん。
柴田秀一:それが渡さん流なんじゃないでしょうかね。人の、自分がお世話になった人は、本当に心を込めて送るけども、自分のことは、周りの人に迷惑をかけちゃいけないからって思うんでしょうね。
田中裕二:ねぇ。
太田光:よく、こうやって映像を見てると、裕次郎さんとの出会いとかね。
田中裕二:はい、はい。
太田光:日活の撮影所のところで、裕次郎さんがわざわざ立ち上がって、丁寧にお辞儀して。「こんな人は初めて見た」って言ってて。
田中裕二:うん。
太田光:で、今度は舘ひろしさんが渡さんに会った時に、やっぱ渡さんが裕次郎さんのそういうのを引き継いでるから、立ち上がって、やっぱり舘さんに頭下げたっていうのを、よくやってるじゃないですか。
田中裕二:はい、はい。
太田光:実は、僕らも最初に舘さんに会った時に、その経験をしてるんだよね。
田中裕二:してるんですよ。
太田光:舘さんが本当に深々と頭を下げて、「舘ひろしです」って。我々はまだ若手のお笑いだったんだけども、テレビでゲスト来られた時に、「舘ひろしです、よろしくお願いします」って。こんな大物が…
田中裕二:本当にビックリした。
太田光:こんなふうにするんだって思って。で、後々、聞いてみたら全部それ、裕次郎さんから。
田中裕二:そう。代々ね。
太田光:振る舞いっていうか。あり方というかね。それは引き継いでるんだよね。
田中裕二:そうなの、本当に。
柴田秀一:でも、それ誰かに言われて、とかじゃないんでしょうね。
太田光:じゃなくて、自分で。
田中裕二:石原プロの掟でもなんでもなくて。良純とか全然、そういうことしないですからね(笑)
太田光:なんでもないんだよね。
田中裕二:良純さんは普通に、「あ、どうも」だからね。人によって全然違うけど、舘さんは本当にそうでしたから。ビックリした。
太田光:要するに、舘さんはその流れを引き継ぐ人なんだと思うけど。
田中裕二:そうなんだよね。