2014年1月12日放送のTBSラジオ系の番組『爆笑問題の日曜サンデー』にて、お笑い芸人・明石家さんまがゲスト出演し、爆笑問題・太田光に「60歳で引退」を撤回するきっかけとなる言葉をかけられていた。
太田光:前も俺、さんまさんの番組に出させてもらった時に、「60まで行ったらもうええやろ」みたいな話をしてて。
田中裕二:ああ、それはよくおっしゃってますね。
太田光:最近、最近よく聞くんですよ。
明石家さんま:だから、ジュニアが『まんま』で「どうしますか?」って。「60ぐらいでやめると思うで」っていう話はした。それが大きくなってしまった。
太田光:ああ。
明石家さんま:それでよく聞かれるんですよ。
太田光:いや、俺の呼ばれた特番でも言ってましたよ、そのこと。
明石家さんま:ああ、そうやろ。60ぐらいが、「それぐらいが…」って感じはあるし。
太田光:なんでそんなウソをつくんですか?
明石家さんま:ナニがウソやねん、お前。
太田光:やめる気なんか全然ないでしょ。
明石家さんま:ふふ(笑)あのね、太田、お前らにも今日言おう思っててんけど。
太田光:ええ。
明石家さんま:やめた方がええねん、お前ら。
太田光:いや、俺、絶対やめないですよ。
明石家さんま:ふふ(笑)そうしか、若いのが育たないねん。
太田光:いいじゃないですか、別に若いのなんか。
明石家さんま:いや、お笑いの歴史を遡って…
太田光:いや、ちょっと待ってください。アンタにそれは言われたくない。
明石家さんま:ふふ(笑)
太田光:アンタたちがいるおかげで、俺たちどんだけ苦労してると思ってるんだよ、バカ野郎。
明石家さんま:お前は事務所やめたからやないか、アホンダラ。
太田光:違う、違う。
明石家さんま:お前が苦労したのは、事務所やめたからやろ。
太田光:それもあるけれど…
明石家さんま:そうやろ。
田中裕二:それはやっぱ、ビッグ3が未だにいるから。
太田光:さんまさん、格好良すぎますよ。60でスパッてやめるのは。
明石家さんま:いや、カッコエエもクソも…でも多分、色んなことを考えたりすると。体力的なもんもあるやろうし。それで、要するに太田はまだ若いよね、お前ら爆笑は。
太田光:もう50ですよ。
田中裕二:もう49ですよ。
明石家さんま:まだまだやんか。そういう時にね、60迎えてさぁどうなのか、と。このテンションやんか、さっきも言うたように、ハイテンションで…
太田光:行けますって。
明石家さんま:いやいや。あのね…
田中裕二:来年、60じゃないですか。
明石家さんま:そういうこと言わんでもええねや。
田中裕二:だって、「このテンションで」って、絶対そのまま…
太田光:全然、まだまだいけますよ。
明石家さんま:どこまでキープできるかって…
太田光:いや、いけなくなったっていいじゃないですか。
明石家さんま:いや、いけなくなったら、もう綺麗に…
太田光:それがだから美学なんだなぁ、明石家さんまの。
田中裕二:はっはっはっ(笑)
明石家さんま:だから、太田…
太田光:そこが姑息だわ。
明石家さんま:お前らもやめろ。
太田光:なんで俺らがやめなきゃいけないの?
明石家さんま:育たないねん、下が。
太田光:あんたがやめたら、やっと俺たちの番だろ!
明石家さんま:お前はきてるやろ(笑)
太田光:きてない、きてない。
明石家さんま:それでお前、さっきから言葉の端々おかしい。
太田光:はっはっはっ(笑)俺はね、さんまさんにこれだけは今日、言おうと思ったんだけど。
明石家さんま:なんや?
太田光:60でスパッとやめる、人気絶頂。相変わらず、何十年トップですか?好感度から何から考えてね。
明石家さんま:うん。
太田光:視聴率から何から。それで、60で一番良い時にパッてやめるっていうのは、我々としては、その後は「枠が空いた」って言われたも、格好悪すぎちゃうんですよ。
明石家さんま:え?何が格好悪いねん。
太田光:要するに、「凄い人がやめたから、ここへ来れたのね」ってことにしかならないんですよ。
明石家さんま:ちゃうねん。お前も「やめよう」って言うてるやないか(笑)
太田光:なんで?
明石家さんま:下が育たないねん(笑)
太田光:ちょっと待って、さんまさんが60で俺が50の時に、一緒にやめんの?
明石家さんま:ふふ(笑)
太田光:そんなバカな話ないでしょ。
明石家さんま:だから、将来のお笑いのことを考えると、上の詰まってる人がドーンと抜けたら、育つらしい。これは法則らしい。
太田光:ええ。
明石家さんま:今、いるから生まれないだけやねんって。
太田光:ええ、分かりますよ。
明石家さんま:それが抜けたら、生まれるらしいねん。
太田光:そこで生まれるのは、僕らです。
明石家さんま:お前ら、もうやってんねん(笑)
太田光:10年差があるんですよ。
明石家さんま:お前ら来てるやんか、てっぺんまで。
太田光:来てない、来てない。
明石家さんま:来てるって。
田中裕二:それこそ、ビッグ3がテッペンでしょ。
太田光:そうです、そうです。で、ビッグ3はやめてもいいけど、落ちてって、やめてください。
明石家さんま:はっはっはっ(笑)「アイツら、もうおもんないよ」と(笑)
太田光:そう、そう。そこまで見せての。それが礼儀ですよ、若手に対する。
明石家さんま:ふふ(笑)
太田光:それさ、上からさ…上に抜けちゃったらさ、俺ら「アイツらがいなくなったおかげで」っていう。
明石家さんま:「アイツら」って、お前、言葉の端々が…
太田光:はっはっはっ(笑)
明石家さんま:「アイツら」って誰なの?(笑)
太田光:お前ら3人だよ!(笑)
明石家さんま:お前な、タモリさんとたけしさんまで(笑)
太田光:はっはっはっ(笑)
明石家さんま:これ怒られるぞ(笑)
太田光:いや、ダメになってく姿を見せてくんないと。
明石家さんま:今も良い姿でもないやろうけども。とにかくね、ダメになっていく…そう、太田の意見も分かるけども。
田中裕二:でも、たけしさんは「やめるつもりだ」って言ってたからね。
太田光:言ってましたよ。「森繁さんを目指す」って言ってましたよ。
明石家さんま:ああ、たけしさんとか所さん、タモリさんって3人の芸風は引きやんか。
太田光:うん、まぁね。
明石家さんま:横綱相撲って感じやんか。俺、完全に幕下力士みたいな相撲とってるから。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:若手芸ですからね(笑)
明石家さんま:はっはっはっ(笑)若手芸ができるかっていう。
田中裕二:それはいいですよね。
太田光:だからそれがやっぱり、僕はさんまさんが「もう見苦しいよ」って言われるまでやって欲しいんですよ。それでようやく、世間が我々を求めるようになるっていう。
明石家さんま:ああ、見苦しいのを見せてええのかっていう。
太田光:見たい。
明石家さんま:ふふ(笑)お前のために俺は…
太田光:俺と約束。