2021年6月4日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『問わず語りの神田伯山』(毎週金 21:30-22:00)にて、講談師の神田伯山が、コシノジュンコのラジオ番組に出演していきなり講談について「なんかよく分かんないけど、パンパン叩いてうるさいのよ」と言われて驚いたと語っていた。
神田伯山:本仮屋ユイカさんに続いてですね、ゲスト行ってきまして。コシノジュンコさんというね。これもよかったんですよ。
コシノジュンコさんのやってる、TBSラジオでやってる『MASACA』っていう番組なんですけど、これもうジェロム・レ・バンナ戦でした。2001年イノキボンバイエですよ、本当に。
コシノジュンコさんが僕に、ラウェイを仕掛けてきたんですよ。ラウェイと言いますのは、バンテージで殴り合う競技です。コシノジュンコさんがですね、いきなり俺の金玉蹴り上げてきましたから。
まずね、コシノさんそもそも大好きで。朝ドラの『カーネーション』っていうので、コシノさんのお母さんの物語で、コシノさんの若かりし頃も出てる、みたいな感じで。岸和田で生まれて、若い時分から世界に仕掛けてパリコレとかで大活躍されて、現在でも一線でって感じで。もうレジェンドじゃん。
嬉しい。で、出水アナがいてさ。出水アナとコシノさんでっていう。今までの番組も聞いてますから。淡々とお話をしてる、みたいな感じで。
俺もその日、ジェロム・レ・バンナ戦だと思ってなかったんですよ。爪痕残そうとかよりも、コシノさんや出水さんに失礼がないように、みたいな。楽しく調和できればいいなって感じで。
で、コシノさんも「ああ、来てくれてありがとうございます」みたいな。「一回、ちょっと色んな理由があって、伯山さんのスケジュールがなかなか合わなくて、今回改めて、
ようやく念願叶って。そうよ、そうよ。本当に会いたくて、今日来ていただいてありがとうございます」みたいな。こんな感じなんだって。
で、いよいよ収録始まります、みたいな感じで。実はコシノさん、一回、俺の講談聞きに来てくれたんですよ。3年前ぐらいかな。沖縄演芸祭みたいな。で、同じ時に沖縄の伝統的な行事があって、絶対、その期間だけは沖縄の人は来ないって日に、ピンポイントでやった演芸祭ですよ。
その花火のプランナーをやってたのがコシノさんで。落語と講談と浪曲で、花火に合わせて俺らもやってた。コシノさん来てくれて、俺は開口一番、『鮫講釈』っていう、講釈師なのに落語の話を講釈に仕立て直して。
それを聞いていただいてるから、「あ、これ絶対それ褒めてくれるな」って思って。「コシノさん、一度、来ていただいてますよね?」「あ、行きました、行きました」「正直、こんなこといきなり聞くの何なんですけど、僕の講談、どういう印象でしたか?」って言ったら、コシノさんが「うーん、なんかよく分かんないけど、パンパンうるさいのよ」って。
「何叩いてんの?白いなんか」って。ウソでしょ(笑)急に金玉蹴り上げてきたんですよ(笑)だって今まで「本当に楽しみで、いやぁ、本当に待ちわびてたね、出水ちゃんね」なんつってたのに。
「パンパンうるさくて。なんかねぇ」って。「いやいや、コシノさん…御冗談ですよね?」「いや、パンパンとにかくね、なんで?あんな叩いて。耳が痛いなぁなんて思っちゃって」って。ウソだろって思って。
だから、黒柳徹子さん的なラウェイのかけ方をする方なんだなぁって。