2024年2月26日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、マンガ『新しいきみへ』を一巻の途中で読むのを断念していて再開したところからの急展開に衝撃を受けたと語っていた。
伊集院光:「漫画『新しいきみへ』をおすすめします。一巻だと、男性教師が女子高生にたぶらかされる中にサスペンスが、という感じですが…」みたいなことを書いてくれてて。
で、それをじゃあちょっと読んでみようかなと思って。ちょっと頭にも引っかかるものがって。「あれ?この漫画の話を、ウチの構成三羽烏の瓶ちゃんとした気がする」みたいな。「どうだったっけな?」みたいな。
で、Amazonで買おうとしたら、俺のKindleに「一巻、買ってあります」と。既に購入されてますって書いてあって。「あ、これ俺一巻買ってんじゃん」ってなり。で、見たら一巻の60%読んでますって。
60%を読んだところでやめてます。で、既にそれから買った日を見ると、全6巻かなんかで完結してますっていうのがAmazonで分かるわけ。あ、これじゃあ俺、見て結局合わなかったのかなって。大体やり方は、一巻だけ買って見て、「あ、これあんま合わないな」と思えば申し訳ないけど、先見ないっていうパターンなわけ。
「あ、じゃあ、あんま面白くなかったのかな」って思うんだけど、ちょっとじゃあこれどういう話だか見てみよう」って。新たなメールには俺、反応してこれ読みたいと思ったわけで。
で、あと瓶ちゃんに聞いたら、多分瓶ちゃんが「前に伊集院さんは、ベストバイを選んでる時にこれ、面白そうだな」って話になって、「僕も言われて。たしか僕も読んだような」みたいな話になって。
「じゃあ、ちょっともう1回読んでみようかな」と思って、最初から見ていくと、話としては割と冴えない男性教員、内気な男性教員がいます。で、カミさん強い、割と強めのカミさんがいて、カミさんが大好きです。
で、ある日その冴えない高校の男性教員が街を歩いてたら、カミさんが浮気相手らしい男と、一緒にラブホテル街かなんかを歩いてんのを見ちゃって、こいつ気が弱いからもうパニックになっちゃって、そのまま反射的に逃避しちゃうっていうか、旅に出ちゃうんだよね。
長崎かなんかに行ったら、そこに不思議な可愛い女の子が声かけてきて、なんだかんだでその子と一緒にラブホテルに入ることになるの。で、そのラブホテルに入って、未遂でまたこの男は逃げ出しちゃって、東京に戻ってくんだけど。その戻ってくる時に、カミさん側の視点に変わって。カミさんが会社の同僚と歩いていた時に、チラッと人混みの中に、夫らしき人を見た、と。
見て、そのまま声をかけずに別れて、直後に行方不明になってるわけ。で、おそらくあの人のことだから、浮気をしてるのと勘違いして、追い詰められて。あの人は何でも追い詰められるとすぐ逃げ出す人だから、逃げ出しちゃったんじゃないかっていう、割とずばりな推測を立てて。
で、夫が戻ってきます。戻ってきてこれで勘違いだ、めでたしめでたしになると思ったら、次の日その男のクラスに、その長崎で会った女の子が新入学してきて。「あの日のこと覚えてる?」みたいな話になって。で、ここまでが一巻の60%なの。で、何かにつけてちょっとその子が2人っきりになろうとしたりとか、それから「このことを奥さんが知ったらどう思うか」とか、ちょっと恋愛にも似た距離感になったりとか。
これちょっと男押し切られて、この子と関係を結んじゃうんじゃないのかみたいな話が60%ぐらいなわけ。俺的には、まぁどうでもいいんだね。絵的には凄い魅力もあるし…あまりにもうさ、俺が学校っていうものとも離れちゃってるし、学校っていうものに何も期待しないで過ごしちゃってるから、全然触れてこないわけ、そこが。
で、多分これからこの子たちとの恋愛の駆け引きみたいのが続くんだろうなと思って、ここでやめてるんだけど。っていうやつなのかな、と思って。で、メールで教えてもらったのは、勧め方が「一巻だと、男性教師が女子高生にたぶらかされる中にサスペンスが…という感じですが、一巻の終わりから、急に話が変わります」って書いてあるの。
「あ、じゃあ…」と思って見てったら、本当に61%目から、急に話が変わんの。急に話が変わるっていうか、おそらくこの60%ぐらいまでは、俺が言ってるみたいな話と勘違いさせようと思ってできてる。
で、これね、多分ネタバレをしないで見た方がいい。一番のネタバレは「一巻の最後から話が急に変わる」っていうことですら、本当は知らない方がいい。だけど、そうじゃないと俺は60%で読むのをやめてた。
ビックリするからね、俺の見てるところから2ページ後ぐらいで話はめちゃめちゃ変わってくるの。で、その話が全6巻の残り、面白いのなんの。「こんなことあんの?」って。今まで俺が世の中で、「これは大して面白くないな」って思ったりとか、まぁこんなもんかって思ってるのが…だってさ、その手前にさ、手にも取らないものって物凄いいっぱいあるからね。
で、色々探していったら、3人ぐらいの人がすでに去年の段階で「ベストバイです」って教えてくれてたの。「この漫画、凄く面白いです」って。