2025年6月10日放送のニッポン放送系のラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(毎週火 25:00-27:00)にて、テレビプロデューサーの佐久間宣行が、TVerへの番組解禁を渋っていたテレビ局が今更「あちこちオードリーよりも回るバラエティが生まれない」と嘆いていることに思うことについて語っていた。
佐久間宣行:変革は、データの軽い業界から起きるから。
星野源:うん、うん。
佐久間宣行:音楽業界で起きたことは、4~5年前、多分雑誌業界で起きてるじゃないか、と。
星野源:ああ、なるほど。
佐久間宣行:雑誌の代わりにネットを見るってなって。で、その7~8年後に音楽がサブスクになってって。CDが徐々に売れなくなる。で、そのCDの商法にこだわってると、多分だけど外で広く聞いてもらえる音楽じゃなくなってくる、みたいなことがきっとある。
星野源:うん。
佐久間宣行:それが今、4~5年経ってテレビに今起きてるのに…「起きてるじゃないですか」って散々言ってたのに、ちょっと分かってもらえなくて(笑)俺も「いや、分かるだろ」みたいな(笑)
星野源:うん。
佐久間宣行:みたいなところから、実際…別にテレビがダメになったわけじゃなくて、テレビのコンテンツは面白いし。だけど、やっぱ見てもらえる便利さではYouTube に敵わないし、とかってなって。って、散々会社で言ってましたね。
星野源:へぇ。レコード会社ってやっぱり考え方が古い部分が凄くあって。僕がやってる時も、やっぱりなかなか配信解禁とか。
佐久間宣行:うん。
星野源:あと、YouTubeで自分のチャンネルを作るとかが全然できなかったんですよ、物凄い頑張らないと。
佐久間宣行:そうなんですか。
星野源:最初も、ビクターの会社のチャンネルなら上げていいけど、「星野源チャンネルは作れない」って言われてて。
佐久間宣行:うん。
星野源:「いや、でも作った方が絶対いいと思う」って。
佐久間宣行:いや、そうですね。
星野源:「でも、その星野源だったり、アーティストごとのチャンネルにみんな来るし、他の海外も含めて色んなやり方あるけど、やっぱそうなってくと思うから絶対にやった方がいい」っていうけど、やっぱり「権利が」とか、あと「前例がないから」ってなると、やっぱり本当に前例がないと会社って動かないんだなぁっていう(笑)
佐久間宣行:いや、そうです。
星野源:だから、「じゃあ、前例になろうよ」みたいな、なんかそういうの延々と言い続けるっていう感じでしたね。
佐久間宣行:そういう意味で言うと、それは近かったかもしれないですね。テレビ局では、散々言ってました。だから、僕の番組だけあっという間に全部TVer解禁したんですけど。
星野源:あとあれですよね、他の番組は1週間だけど、『あちこちオードリー』は2週間とか。
佐久間宣行:うん。
星野源:そこらへんが凄い。
佐久間宣行:そうさせてくれって言ってたんですけど。「その方が多分いいよ」っていう。
星野源:うん、うん。
佐久間宣行:なかなか…今はもうね、全然そんなの(笑)今、もう「あちこちオードリーよりも回るバラエティが生まれないんだけど」って相談されて、「いや、それはでも4~5年前に出さないって言ってたでしょ」っていう(笑)
星野源:そう、そう(笑)

