2024年5月27日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、一味違うグルメ漫画『飯を喰らひて華と告ぐ』をおすすめしていた。
伊集院光:またリスナーに勧めてもらった漫画なんだけど。ベストバイに来てたやつで…「足立和平先生の『飯を喰らひて華と告ぐ』です。これは、ある食堂を訪れたお客さんと店主との人情グルメ漫画なんですが、この作品の肝は2つ。まず1つ目の肝は、調理シーンの画力が凄い。迫力がある、効果音の文字が謎の創作文字で…」
そうなの。なんか雰囲気は出てるけど、「なんて発音したらいいんだろう?」みたいな効果音表示があって、でもそれが「あ、っぽい」っていうか。とにかく一生懸命ご飯作ってて、チャーハンならチャーハンが今出来上がるっていう感じのお腹空く感とか、まぁ凄いんですよ。
で、2つ目の肝がちょっと長いんで省略しますけど、店主は料理の腕が凄いんだけど、客が来た時に「あ、おそらくこの感じのサラリーマンは営業職で、あなた今営業っていうものに対してストレスがとても溜まってるでしょ?」みたいなのをズバっと言って。
で、「あなたみたいな人におすすめの料理はこれですよ」みたいなことを言って、その料理を提供しつつ、「営業は本当にお客さんから言いたい放題言われて、言い返すこともできなくてストレスは溜まると思いますけど」って言って、なんか故事、みたいな。名言みたいなことを教えてくれて。
で、「こういう言葉もありますから頑張ってくださいね」って。「あ、もう皆まで言わなくていいですよ」って言って。で、そのお客さんも「凄い美味しかった」っつって帰ってくんだけど、この漫画すげぇなと思ったのは、この店主の今のくだり、全部勘違いなの。
営業じゃないの。だからなんかその一方的に女の子とかにも、「失恋は辛かったろうけど」ってこんこんと言うのよ。で、料理を作ってくれて、なんだかよくわかんないバランスなのは、料理はめちゃくちゃ美味いのよ。で、文句がないんだけど、その途中に言ってるドラマのくだりが全部勘違いのよ。そしてその名言、多分本当にないやつだと思う(笑)
本当の故事来歴とかじゃあ、聞いたことがない。1つたりとも…っぽいんだよ、っぽいんだけど、その漫画の中で「嘘でした」とも言わないし、勘違いがくりなす新しい展開はないの。
単純、なんか本当にパッと見ると、「なんだ?これ」っていう。パっと見流しちゃうと、普通になんか「昔もこういう漫画あったかなぁ」みたいな。『美味しんぼ』にもこういうくだりあったかな、とか。『ザ・シェフ』にもこういうくだりあったかなみたいな。
「あなた、靴がこういう状況だからおそらく営業職なんでしょうね。で、こういうことってことはこうだ」っていうのをズバズバ当ててって。で、料理も美味くて元気が出て、「また来ますよ」じゃんか。
「料理美味いんで、また来ますよ」って終わり方にはなるんだけれども、途中の推測が全部合ってないっていう(笑)全部、そのパターンなの今のところ。で、なんかさっき調べたらドラマになるみたい、MXかなんかでドラマになるみたいなんだけど。
これ、多分単行本が全部で2巻か3巻ぐらい出てんだけど、1巻見た段階で、全部そのパターンだから「変わってんなぁ」と思って止まってんだけど。この先どうなってくんだろう、相当謎だね。