2024年5月27日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、映画『碁盤斬り』での草彅剛の演技を絶賛していた。
伊集院光：俺、あれ見たんですよ、映画の『碁盤斬り』っていう。元々、落語の[『柳田格之進』っていう、元々の元々は講談なんじゃないかな。落語のネタにもなっている、柳田格之進っていう。
滋賀の方で殿様に仕えてた、柳田格之進っていう浪人が貧乏してて。娘と二人で暮らしてます、と。で、囲碁がめちゃくちゃ強いことから、大きなお店のご主人と囲碁仲間になって。
で、囲碁打ってる間に、50両がその店から消える。で、柳田格之進が盗ったんじゃねぇか、アイツ貧乏してるしって言われて、で、こういう疑いをかけられて、生きていけないっていう。武士のプライドとして、生きていけないってなって、切腹して死ぬ、と。
このへんのメンタリティが分かりにくいの。疑われたら生きていけない、切腹する。俺は武士として、汚名を着させられるわけにはいかないんだって。
そしたら、娘がとにかく汚名を晴らすために、「私が吉原に行って、50両を工面してくるから。まず汚名を晴らすために、50両を返してきて」って言うの。この辺もちょっと分かりにくいんだけど。
で、50両はここに用意してきたけど、万が一、なくなった50両が家のどっかから出てきた時には、お前らが濡れ衣を着せたことが証明されるから、その時はお前も番頭も首を斬る。それだけは約束しろって。
そしたら大晦日に、家を大掃除したら50両出てくるの。「てめぇ、覚悟して待っていろ。あの約束は覚えてるんだろうな」って、柳田格之進が家に行きます。で、最終的に、首を斬らずに、その凄い太刀さばきで、一刀の下に碁盤を真っ二つにして許してやる、みたいな話なんだけど。
この映画が、落語が好きなだけに、色々思い入れがあるから、解釈は俺と違うところいっぱいあるんだけど。圧倒的に草彅君の演技力が凄くて。それだけでも見る価値があるっていうような。凄い映画で。
