2023年4月4日配信開始のYouTubeチャンネル『かまいたちチャンネル』の動画にて、お笑いコンビ・かまいたちの山内健司が、1巻完結のSF漫画『アイリウム』を絶賛していた。
山内健司:『アイリウム』。
濱家隆一:『アイリウム』、知らんなぁ。
山内健司:作者が小出もと貴先生。出版社は講談社で、モーニングにて2014年連載で全1巻なんです。
濱家隆一:へぇ。
山内健司:この小出先生は、最新だと『アイメンター』っていうマンガを描いてて。その『アイメンター』っていう漫画も面白くて。
濱家隆一:うん。
山内健司:生まれた瞬間に、もうその人に向いてる職業とかが、全部遺伝子で分かる世界になってて。
濱家隆一:うん。
山内健司:サッカー選手目指すっつっても、もう遺伝子検査したら「あなたのサッカー選手になれる確率は何%ですね」って出んのよ。
濱家隆一:イヤやなぁ。
山内健司:で、相性とかも分かっちゃうわけ。
濱家隆一:うん。
山内健司:出会った瞬間にここの相性が出るから。
濱家隆一:おもんない世界やなぁ。
山内健司:その世界でどうやっていくの、みたいな漫画を描かれてるんですけど。その先生が2014年に描かれた漫画で、衝撃で。「これあったらいいなぁ」と思ってる薬を描いてる漫画なんですけど。
濱家隆一:お腹に注射を打ったら食欲なくなるやつや?
山内健司:ああ、それじゃない。GLP-1ダイエットじゃなくて。
濱家隆一:『アイリウム』やったんや。
山内健司:『アイリウム』じゃないの。これ多分、思ったことあるんちゃうか。ある出来事があるとするやんか。それが嫌な時に、記憶すっ飛ばしてそれ終わった時の自分に一気に行けたらいいのにっていう。
濱家隆一:めっちゃええやん。
山内健司:M-1の決勝とかでもさ、もう本番が嫌だから、もう本番終わった時からスタートでいいのにって、めっちゃ思ったのよ。
濱家隆一:俺もあるよ。1日まではないけど、パチンコ屋行って、もう1万円入れて1万円終わったところに飛びたい。
山内健司:特殊やな(笑)でも、そういうみんな誰しも思ったことある。
濱家隆一:一応、でも動いてくれてるんやろ?自分が。
山内健司:そう。で、この『アイリウム』はこの薬を飲むと、記憶が飛んで次の日とか。飲む量によって変わんねんけど、その終わったところにワープするのよ。
濱家隆一:うん。
山内健司:でも、しっかり自分として行動はしてるわけ。
濱家隆一:うん。
山内健司:で、この作品の中で言うと、同窓会行きたくないな、と。
濱家隆一:うん。
山内健司:同窓会行きたくないけど、もう行かなアカンし。どうやって乗り切ろう、みたいな時にその薬飲んだら、もう同窓会終わって、みんなとある程度上手いこと言ったところからスタートしてて。「この薬すげぇやん」ってなって…っていうところから始まっていくねんけど。
濱家隆一:ああ。
山内健司:これが、惜しむらくは。
濱家隆一:惜しむらく?
山内健司:小出先生がこの時はオムニバスで描かれてるのよ。色んな人のアイリウムを飲んだ色んな人の人生を描いてはんねんけど。
濱家隆一:うん。
山内健司:俺はもう、絞って一人を全部見たいぐらい面白い。
濱家隆一:へぇ。
山内健司:で、「たしかにそんな薬あったらいいなぁ」と思ってたけど、「そういうことが起きちゃうのか」と。
濱家隆一:うわ、気になる。
山内健司:そういう部分が描かれてて、めちゃくちゃいいところ描いてんなぁって。俺はだからこのアイリウムを、オムニバスじゃなく長編でもう一回小出先生に描いていただきたいぐらい全話面白かったですね。