2023年11月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ソフトバンクホークスのキャッチャー陣に「フレーミング」を教えているのがプロ野球経験のないユーチューバー緑川大陸であることに驚いたと語っていた。
伊集院光:秋季キャンプでね、ソフトバンクのキャッチャーを全員集めて、「フレーミング」っていう技術の練習をしてて。これはキャッチャーの中でも重要なんだけど、地味な技術で。
ボール半分ストライクゾーンから外れてるってやつを、取り方でちょっと手をひねりながら取ったりとかすることで、審判を騙してストライクにするっていう技術なんですよ。凄く地味なんだけどね。
で、昔は古田さんがめちゃくちゃ上手くて。外角の、外のいっぱいいっぱいのところにキャッチャーミットを構えてて。本当は一個外れてんだけど…普通はさ、親指と人差し指の付け根ぐらいのところで、真ん中でボールを取るのが正しい取り方なんだけど。そこからボール1個分外れてるやつを、小指のところでボールを取るっていう。
で、そうすると審判は最初構えたところで、狙い通りにボールが来たように見えるから、「あ、ストライクなんだな」っつって、「ストライク!」って言うっていう。ちょっとだけ本当はハミチンしてるんだけど、ブリーフの横んところから右の金玉がもう完全出てんだけれども、なんかそれを「さっき出てたよね」って言われてるのにも関わらず、「出てないいっす」っていう(笑)
で、それを審判が「じゃあ、ちょっと前から見るよ」って言った時に、上手に内ももをひねることで、中に金玉を入れる技術。これが古田さんがめちゃくちゃ上手いの。キャッチャーミットの上手い使い方で、「出てたと思うけどな…」「何言ってんですか、ギリ出てないですよ」っていうのが凄い上手。
で、そのフレーミングの練習を今やってますって言うんだけど、びっくりしたことに、コーチがYouTuberなの。プロ野球経験のないYouTuberで、フレーミングが上手いっていう。いわゆる今、野球YouTuberの凄い技術のある人の動画って人気があって。それこそプロ野球のレベルが上がった理由の一つはそこって言われてるぐらい。
で、その有名なフレーミングの上手い野球YouTuberに、みんなが今教わってやってんだけど。俺の中にあるのは、まず俺の中で今、フレーミングが大事だよなんてことは、それこそ野球の人たちが…よく野球人口が減ってるって言うけど、減ってる代わりにコアになってきてるから。この野球YouTuberのことも見てるし。もう、フレーミングっていう言葉なんて俺らの子供の頃、なかったからね。
なかったけど、フレーミングって言葉をみんな知ってるから。俺とは温度差があるんだけど、俺からしてみると、玄人のインチキだから(笑)玄人のやる、カッコイイ…技術は技術なんだけど、要は騙し芸だから。そんなに堂々と教わるもんでもない(笑)
教わっていいんだよ。「教わってることを公開しなくてよくない?」っていう。
で、そのショックなのはYouTuberに教わるっていうことは、まず一つショック。で、もう一個は、そういうハミ出た金玉を上手に腰をひねるだけで、ブリーフの中に入れる技術があるっていうことすら、俺らの頃は触れなかったから。それを普通に新聞で、「今日、ソフトバンクが来年に向けて、キャッチャー陣の強化をしてます」っていう。
みんなが上手に腰をひねって、出ちゃってる片玉を入れてますっていう(笑)で、教わってるのは片玉入れ名人が素人なんですけれども。この人、他はプロに入るほどじゃないんだけども、片玉をごまかして上手に入れちゃう分には、めちゃめちゃ凄いんですよっていう。