2021年11月29日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、日本シリーズのテレビ中継を見ていて「用語解説」のバランスの悪さに驚いたと語っていた。
伊集院光:日本シリーズ見てたんだけど。日本シリーズ、地上波で最終戦関東10何%、関西18%みたいな。まぁまぁ、今時のテレビの基準から言えば、そこそことってんなって思いながら。
中継にさ、用語解説を入れて。野球がもう、それほどみんなが知ってるスポーツじゃないから用語解説を入れるって。解説でなんか言うたびに、横に出てくるんだけど。その用語解説の基準が分からなくて。
たとえば、「パスボールが出ましたね」って言うと、「パスボール」って出て。キャッチャーがボールをとれなくて、そらしちゃって、その間にランナーが進んじゃうこと、みたいな。
で、「ファール」。ファールは、ラインの中に入らなくて、ストライクのカウントが一個増えます、みたいなのが書いてあるのね。「え?ファール分かんない人もいく?」っていう(笑)
「ファール分かんない人も、野球見せたい?」っていう(笑)「カーブ」なんつって(笑)カーブは普通に教習所にも出てくるけどねって思いながら。カーブっていうのは、こういう変化球でって出てくるのね。
で、同じ列に「WIHP」とか出てくるのね(笑)WIHP(Walks plus Hits per Inning Pitched:投球回あたり与四球・被安打数合計)は、俺、野球好きだし詳しいつもりですけど、WIHPっていうその数値の指標、ここ5年ぐらいだよね、こんなの言うようになったのは。
メジャーとかで、データ解析とかが凄い進んできて。ピッチャーの能力を示す数値みたいな、バッターの能力を示す数値みたいのがいっぱい出てきたのよ。今まではただ打率だったんだけれども、打率だけだと、たとえばどれぐらいホームラン打ってるかとかが関係なくなっちゃうからこう、とか。ピッチャーも何点取られたか、だけじゃなく、細い指標を作らなきゃっていうんで。
多分、WIHPは、フォアポールとヒットを足した、ランナーをピッチャーの責任で出した、1イニング当たり今シーズン何人のランナーをピッチャーの責任で出してますか、みたいなやつの数値なんだけど。
「え?カーブ分かんなかった人に、この話いく?」みたいのやってて。まぁまぁ、それが悪いっていうよりは、やっぱり野球って、野球当たり前時代に育って、まして自分で野球やっちゃった人間には、全くわかんないんだけど。野球のルールって、異様に分かんないよね。