2022年11月26日放送のTOKYO FMのラジオ番組『土曜日のエウレカ』(毎週土 17:00-17:55)にて、KIRINJIの堀込高樹が、ソロステージだからこそ「実は一人では何もできないってことに気付かされる」と語っていた。
川島明:これまでの人生の中で見つけた一番のエウレカ、つまり発見や気づき。これを挙げるとすればなんでございましょう?
堀込高樹:これはね、やっぱ弾き語りとかやってても思うんですけど。
川島明:ええ。
堀込高樹:一人でステージに立って、一人でやってるつもりでも、実は一人では何もできないってことに気付かされるというか。
川島明:え?
堀込高樹:まぁ、自分しかいないわけですよね。ステージ上にはね。
川島明:舞台の上には。
堀込高樹:でも、出音って…PAの人がいて調節してくれるんですけど。
川島明:照明もね。
堀込高樹:そう、そう。出音に関しても、たとえば今回の弾き語りツアーだと、洋館とかね、講堂とかライブステージじゃないところでやるんですよ。
川島明:ほう。
堀込高樹:そうすると、誰もその部屋の鳴りに関しては、誰のせいにもできないんですよね。
川島明:そうですね。どう音が帰ってくるか分からない。
堀込高樹:分からないから。自分一人っていうか、誰も制御できない環境の中で演奏するっていうのが凄く怖いけど面白いっていう感じですかね。
川島明:ああ。
堀込高樹:で、ただまたもっと言ったら、自分の演奏とか歌も「こういうふうにしたい」って思ってもならなかったりするじゃないですか。
川島明:はい。
堀込高樹:そうするとね、本当ね、全てのものが思うようにならないなって思いますね。
川島明:完璧にはいかないんだ、と。
堀込高樹:そう、そう。「何もできないな、俺」って思って(笑)
川島明:ふふ(笑)一人ではっていうことですよね。
堀込高樹:そう、そう。だから色んな人が支えてくれてはいるんだけど。