2022年10月3日放送のニッポン放送系のラジオ番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(毎週月-金 11:30-13:00)にて、放送作家の高田文夫が、三遊亭円楽とは大学時代からの付き合いでお互いに予想外の進路を選ぶことになったと告白していた。
高田文夫:俺が大学2年生、日藝で落研で落語やってて。で、彼(円楽)が青学の1年生で落語研究会に入ってきたの。
松本明子:へぇ。
高田文夫:で、その頃は俺と田島君っていう、後に古今亭右朝になった名人がいただろ。彼も早世で52で亡くなっちゃったんだけど。
松本明子:うん。
高田文夫:もう東京中で鳴り響いてたわけだよ。高田と田島って凄い上手い人がいるって。
松本明子:ええ。
高田文夫:で、楽ちゃんがさ、しょっちゅう俺のところに遊びにきてて。で、落語教えたり、色んなことやって手伝ってもらったりしてたのよ、学生時代からの付き合いだから。
松本明子:へぇ。
高田文夫:それで、卒業するかなって言ってたら、楽ちゃんがさ、「先輩はそれだけ面白くて陽気で。談志、志ん朝が放っておかないでしょうね」なんて。「すぐ大看板になっちゃうんじゃないですか」って。
松本明子:うん。
高田文夫:「そうかい」なんて言ってたの。「お前どうすんの?」って言ったら、「私は作家になるんですよ、放送作家。それで今ね、円楽さんの事務所で鞄持ちをやりながら、台本も何本か書いてますからね。将来、噺家の大看板と、作家の大看板で会いましょう」なんつってたの。
松本明子:はい。
高田文夫:で、一年ぐらいしたらさ、フジテレビの廊下歩いてたら、俺は塚田茂って作家の大先生の日劇の演出家に鞄持ちでついてて。そしたら、向こうから先代の円楽と楽ちゃんがさ、小さくなって鞄持ちで(笑)
松本明子:はい。
高田文夫:それでアイツまた人懐っこいからさ。デカイ声で俺を見つけたらさ、「おや、これはこれは大先生」って(笑)
松本明子:ふふ(笑)
高田文夫:って言うんだよ。俺、まだ23ぐらいだよ。みんなにジロッと見られてさ。お師匠さんからも睨まれて、「なんだコイツ」みたいな(笑)
松本明子:ふふ(笑)
高田文夫:俺もさ、「よぉ~師匠」っつって(笑)「いやぁ、仕事逆になっちゃいましたね」って(笑)
松本明子:はっはっはっ(笑)
高田文夫:真逆になったんだよ。