2022年1月23日放送のMBS毎日放送の番組『日曜日の初耳学』(毎週日 22:00-22:54)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、マヂカルラブリーのM-1優勝で起こった「あれは漫才なのか」論争に持論を語っていた。
林修:本当、M-1なんかもレベル上がってますよね。
太田光:うん。だから、お笑いの審査員なんかもね、僕はやんないんですよ。
林修:うん。
太田光:それは、笑いにセオリーなんかないって思ってるから。
林修:はい。
太田光:そういう意味で言うと、M-1なんかの基準があるわけでしょ。
林修:はい。
太田光:あそこには、松本さんがいて、上沼さんがいて、巨人師匠がいて。あの人たちの決める基準っていうのが、一つの尺度になってることはたしかかもしれない。
林修:うん。
太田光:だけど、本人たちは「なんでもあり」だって思ってるはずだと俺は思ってるのね。
林修:うん。
太田光:「自分の意見ですよ」ってことで、あそこに参加してると俺は思う。分からないですよ、聞いたことないから。マヂカルラブリーの漫才の時に、「あんなものは漫才じゃない」ってことになったじゃん、視聴者が。
林修:はい。
太田光:でも、俺から言わせてりゃさ、漫才の歴史なんか高々、戦後。伝統芸でもなんでもないんですよ、漫才って。
林修:まだそんなには長くはないですよね。
太田光:落語、講談、浪曲っていうのは、明治以降、あるいは江戸からあったのかな。ずーっと伝統があって、型がありますよ。
林修:うん。
太田光:で、それに入れなかったのが漫才だから。つまり、寄席でイロモノって言われたのは、漫才、マジック、曲芸みたいなんて、あんなの全部イロモノ。その中の一つのジャンルでしかないから。
林修:うん。
太田光:伝統も何もないんですよ。さらに、漫才ブームでさらにその伝統はぶち壊されたわけですよ。