2021年12月20日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、M-1グランプリ2021でのモグライダーのネタを見て萩本欽一の「巧妙にハプニングを生み出す」テクニックを思い出した理由について語っていた。
伊集院光:モグライダーの眼鏡の子(芝大輔)が、相当天才なのかな。多分、天然の子のキャパシティーが分かって、「これぐらい背負わせると不安的になる」っていうところが分かってるんだと思うけど。
だから、ネタ作りをしてないわけじゃないと思うんだよね。相当、巧妙なネタなんだと思うのよ。なんか、前に欽ちゃんに会った時、「うわ、この人、すげぇな」っていう。
それをサラって言うところ、人が悪いなと思ったのは、欽ちゃんが素人さんに失敗させるためには、「この人が背負い切れない荷物を背負わせる」っていう。だから、普通に街角で、「欽ドン始まるよー」みたいなやつを言ってもらうっていう時に、寸前になって、「時間を言ってくれ」って言うんだって。
「今何時?」っていうのを、頭に言ってから、「欽ドン始まるよー」って言って、最後ポーズやってくれまで言うと、絶対失敗するって。その失敗が面白いんだっていう…欽ちゃん、それ聞きたくなかったなって思ったけど(笑)
それがあの人の、天才的なさじ加減。最初にあった…もちろん、相方の二郎さんにもそうするし、素人さんにも…当時、欽ちゃんファミリーだった(斎藤)清六さんにも、「ここまで荷物を背負わせると、不安定になる」っていうところの見極めが凄かったらしいのね。で、だから眼鏡の…「東京リベンジャーズに出てました?」みたいな子(笑)
「東京リベンジャーズの出演キャラの一人だったような気がします」的な子が恐らく、あの不安定さのギリギリのところを入れてて。で、それがM-1っていう場所が大変なところだっていうのは、あの天然の子が分かってるから。それがより不安定になってるのが良い方に出たり、悪い方に出たりだと思うんだけど。
モグライダー、久しぶりに心から笑ってテレビ見てたね。