2019年7月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、映画評論家の町山智浩が、闇営業から吉本興業の問題ある体質まで飛び火した現在の局面は全民放テレビ局を巻き込む事態に発展したと指摘していた。
町山智浩:一つ大きいのは、契約に関して書類を交わしていないから。
山里亮太:はい。
町山智浩:どのくらいピンハネされてるか分からないっていう問題があるんですけど。
山里亮太:はい、はい。
町山智浩:でも、それはテレビ局側、知ってるんですよ、実は(笑)
赤江珠緒:それはテレビ局側は、払っている方ですからね。
町山智浩:そう。だから、テレビ局側の倫理も問われると思いますよ。
赤江珠緒:うん。
町山智浩:要するに、この問題というのは、下請法っていう法律の範囲内なんですけども、それ、資本金1000万1円以上の会社にしか適応されないんで。吉本って、1000万円だからギリギリセーフになっちゃうんですよ。
赤江珠緒:そうか、1,000万なのか、吉本さんは。
山里亮太:そんなことあんの?何も知らない(笑)
町山智浩:年商500億円なのに、資本金1000万円って、どうもおかしいんですけど。だから、この場合は公正取引委員会が動くべきなんですけど。この辺のグレーなところ。
山里亮太:町山さん…
町山智浩:公正取引委員会はね、内閣の下にあるんですよ。
山里亮太:うん、うん。
町山智浩:でも、今の内閣って、法務省のPRを吉本に出したり、新喜劇に出たりね。あと、100億円の教育事業を吉本に出したり。
山里亮太:はい。
町山智浩:あと、2025年の大阪万博も関わってるんで、吉本が。
山里亮太:関わってる。
町山智浩:そうすると、内閣の下にある公取委は全然動かないだろうなっていう気もするんですけど。
山里亮太:町山さん、俺、所属してるんですけどどうなっちゃうんですか?
町山智浩:いやいや(笑)だから今、大変なことになってるって。加藤さんって、凄いものを背負ってると僕は思うんですよ。
山里亮太:今って、じゃあひょっとしたら、この世界が結構、ガラッと動くことになるのか、それとも…
町山智浩:だから、民放の上の方も、コンプライアンスの問題だから、全部上で協議していると思いますよ。株主総会、開くかどうか。
山里亮太:僕ら、芸能界で思ってた、不思議な「あれ?」っていうとかが、変わってくるという、ちょうどそういう時でもあるっていうことですか?
町山智浩:少なくとも、契約に関しては、書類を交わさなければならなくなる方向で行かないとまずいだろうなと思いますけどね。
山里亮太:へぇ、変わんのかなぁ。
赤江珠緒:もう、社内だけの話ではこれ、済まない事態に?
町山智浩:ないでしょう。ただ、それを『スッキリ』がやったというのは、本当に現場は戦っているなと思ったんですけども。