2019年7月7日放送のTBS系のラジオ番組『安住紳一郎 日曜天国』(毎週日 10:00-11:55)にて、TBSアナウンサー・安住紳一郎が、イギリスで乗っていた2階建てバスが事故に遭ってショックを受けた女性を落ち着かせようとして逆に自分が「過呼吸気味に」なってしまったと告白していた。
安住紳一郎:赤い2階建てのバス、ハイデッカーっていうんですか。
中澤有美子:はい、はい。
安住紳一郎:私、乗り物が大好きだから。
中澤有美子:ええ。
安住紳一郎:ちょっと空き時間があったんですけども、すぐ、無意味にバスに乗りましてね。
中澤有美子:ああ、2階席?
安住紳一郎:2階席で一番前に座りますとね、本当、ジェットコースターみたいな感じになりますよね。
中澤有美子:ああ、そうでしたか。
安住紳一郎:ザーンッと見えましてね。日本、香港と一緒で、左側通行ですもんね。
中澤有美子:あ、そうか。
安住紳一郎:楽しかったぁ。憧れだったんで。
中澤有美子:へぇ。
安住紳一郎:楽しく乗ってたら、そのハイデッカー、2階建てバスがバーンッ、ガシャーンって、事故に遭っちゃってね。
中澤有美子:えっ?
安住紳一郎:「はっ!」って思って。ヨーロッパの中で、左側通行ってイギリスだけだから、ヨーロッパの他の国から来た人たちが、右側と左側を車で間違えちゃうっていうことがよくあるんだけども。
中澤有美子:へぇ。
安住紳一郎:運転席に乗っている人が、右と左を勘違いするんで、「車、こっち側は来ないだろう」って思って、ヨーロッパの他の国の人が結構、車が通っている側の方を注意せず、後ろも見ずに開けちゃうことがあるらしいのね、ドアをね。
中澤有美子:ああ。
安住紳一郎:普通、逆になりますもんね。歩道側っていうのかな。
中澤有美子:はい、はい。
安住紳一郎:で、そこをギリギリ通ってたバスが、ドアを開けちゃったその路駐していた車のドアにぶつかって。そのドアを引っ掛けちゃったんですね。
中澤有美子:ああ。
安住紳一郎:結構、バスのフロントガラスが割れちゃって。
中澤有美子:はっ。
安住紳一郎:「はっ」ってなりましたけどね。あんまり英語、私は喋れないんで。まぁちょっとね、「違うバスに乗り換えてくれ」みたいなことを言われて。
中澤有美子:はい。
安住紳一郎:「あらぁ」って思って、降りましたよね。そしたら、そのドアを後ろを見ずに開けちゃった車が停まっていたんですけども、それを運転していたのが多分、50歳ぐらいの女性の方と、助手席に娘さんかなんかが乗っていたんですが、娘さんはなんか慌てて、なんか外に誰かに電話をしに行っていなくなっちゃっていたんですけど。
中澤有美子:うん。
安住紳一郎:そしたら、ショック状態に陥っているんですよね、ドライバーの女性の方が。そういうのありますよね、交通事故なんかで、急にびっくりしちゃって。体は特にぶつけていないんだけども、あまりのそのショックに、過呼吸になっちゃって。
中澤有美子:ああ、はい。
安住紳一郎:そういうのって危ないですもんね。それで亡くなる方いらっしゃいますもんね、ショック死っていうんですか。
中澤有美子:うん。
安住紳一郎:それで、泡は噴かないけども。白人の方だったんですけども、少し、日本人とは違う感情の表し方をしますから。なんかもう、大変な感じになっているんですよ。
中澤有美子:うん、うん。
安住紳一郎:そしたら、周りにそれをフォローする人が、娘さんがいなくなっちゃっているんで、いないから。「あっ、おっ、おっ、俺だ」って思って。
中澤有美子:ああ。
安住紳一郎:「俺、英語喋れないしな」って思って。
中澤有美子:うん。
安住紳一郎:困ったけども、これはちょっとね、「人としてやらなきゃいけない」と思ったから、頑張って行ったんですよね。
中澤有美子:あら。
安住紳一郎:その時に、なんて言葉をかけていいのか、私は日本での英語教育では習っていないから。なんて言葉をかけていいのかよく分からないから。
中澤有美子:うん(笑)
安住紳一郎:とりあえず、”You are OK.”って言っときましたね(笑)
中澤有美子:いや、いいと思います。はい、大丈夫ですね。
安住紳一郎:「ああ」って思ったから。他にいなかったから。俺しかいないから、俺がやるしかないなって思って。
中澤有美子:ええ。
安住紳一郎:そういう時の、咄嗟の一言っていうのは大事だなって思ってね。
中澤有美子:ええ。
安住紳一郎:で、一生懸命考えたんですけどね。”You are OK. You are OK.”って。で、その後に”You are not guilty.”って言ったんですけど(笑)
中澤有美子:ふふ(笑)
安住紳一郎:「あなたは無罪だ」って意味なんですけど、「いいのか?これで」みたいな(笑)
中澤有美子:ふふ(笑)
安住紳一郎:「いいのかな?」みたいな。
中澤有美子:落ち着いてもらわないとね、うん。
安住紳一郎:「ん?ちょっと待って、お前は有罪だって言ったら逆効果だな」とか思ったりとかして。
中澤有美子:”not guilty”でしょ。
安住紳一郎:「いんだよね」って思って。「俺の知っている英単語、フルで活用したけど、これしか出ねぇよ」って思って(笑)
中澤有美子:ふふ(笑)
安住紳一郎:俺がなんか、「間違ったらどうしよう…はぁ、はぁ…」みたいになっちゃって(笑)
中澤有美子:はっはっはっ(笑)
安住紳一郎:で、俺がそこから滞在先のホテルまで歩いて15分ぐらいで戻るんだけど、その後に娘さんが戻ってきて「謎の東洋人、もういい」みたいな感じになっちゃったから。
中澤有美子:ええ?(笑)
安住紳一郎:”Thank you, Thank you,so!”みたいな、下がれ、下がれって感じでお役御免になるんだけど。
中澤有美子:ええ。
安住紳一郎:そこから、ホテルまで戻るのに10分ぐらいかかるんだけども。私が今度は、過呼吸気味だよね(笑)
中澤有美子:はっはっはっ(笑)
安住紳一郎:「はぁ、はぁ…こんなんでよかったんだろうか?」みたいな(笑)
中澤有美子:ふふ(笑)
安住紳一郎:「私、間違ったことを言ってたらどうしよう。ああ、不要に人を傷つけてたら…はぁ、はぁ、はぁ…」みたいな。
中澤有美子:大丈夫、大丈夫(笑)”You are OK.”よ(笑)
安住紳一郎:で、コーディネーターさんに「私、余計なことをしたかも…はぁ、はぁ…」「安住さん、落ち着いてください。安住さん、落ち着いてください」「はぁ、はぁ…ちょっと、ここから10分ぐらいのところ、見てきてもらっていいですか?」って。
中澤有美子:現場をね(笑)
安住紳一郎:「はぁ、はぁ…なんか、おかしなことになってたら申し訳ないので…私が、できもしないのに喋っちゃって。私が悪いと思うんだけど」って(笑)
中澤有美子:はっはっはっ(笑)
安住紳一郎:「よかれと思ってやったんだけど。not guiltyって、無罪でいいんですか?」みたいな。「BANANARAMAの歌に、『第一級恋愛罪』(Love In The First Degree)の歌詞が急に出てきたんで、それを言ったんですけど、よかったでしょうか?」って。
中澤有美子:はっはっはっ(笑)
安住紳一郎:「落ち着いてください」「はぁ、はぁ…水を飲みたい私、ガスなしじゃないとダメなんです。ガスなしの水、はぁ、はぁ…ノンガスを。すみません」って。
中澤有美子:大丈夫ですか?(笑)
安住紳一郎:くだらないよね(笑)でも、余計なことをして出しゃばっちゃいけないしね。
中澤有美子:いやいや、最大限によかったと思いますよ。
安住紳一郎:そうですか?
中澤有美子:見ていないですけども(笑)