高田文夫、「新宿クリスマスツリー爆弾事件」の犯人の一人・梶原譲二とは親友で警察官が行方を探しにやってきたと明かす「梶原は最近来ませんでしたか?」

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高田文夫:生きてるとね、いろんなことが起きるなと思って。

松本明子:いろんなことが?

高田文夫:いやぁ、本当、ドラマより凄いな。いや、本当にね、僕ら大学時代って昭和40年代の前半なんだけど。

松本明子:はい。

高田文夫:俺、昭和42年入学だから。それで43年、4年、5年…ってもう学生運動が。ずっとやって、日大闘争なんていうのは、もう学費の扱い込み、使途不明金だったんだけど。あとはだんだん思想的なものになっていって。

松本明子:はい。

高田文夫:どんどん、どんどん学生運動があって。あの頃の若者は、全員頭の中でね、革命が起きると思ってたの。

松本明子:うん。

高田文夫:本当にもう描いちゃって、頭の中で。俺たちは参加したりなんかしてさ。

松本明子:はい。

高田文夫:それで、みんなそういうふうに思ってたんだよ。それで、昔の友達は「高田どうするの?」「俺は日大の藝術行くよ」って言ってたんだけど。

松本明子:はい。

高田文夫:それで卒業して、みんなもう…俺たちの世代ってさ、みんな元祖フリーターばっかしなんだよ。要するに、就職するとさ、「体制に組み込まれる」ってことで、誰も就職ってしてないのよ。

松本明子:へぇ。

高田文夫:実は。テレビ局の連中もみんな、アルバイトから入ってるから。みんな、佐藤ちゃんとか、三宅もみんなアルバイトから。社員なんていないんだよ。

松本明子:あ、そうですか。

高田文夫:大企業に入るってことはさ、自分が組み伏せられるっていうさ、企業に、体制にね。

松本明子:うん。

高田文夫:そういう時代だから、俺はほら、小僧っ子で、丁稚奉公でさ、弟子になって。

松本明子:そうですね。

高田文夫:駆け出しの放送作家やってたろ、食えない時代で。で、それが昭和46年の12月24日だよ、クリスマスの時。昭和46年さ、みんななんかもう、不確かな空気だったんだよ。本当、あの頃の日本って。そしたらさ、ドカーンっつってさ。新宿の伊勢丹のところに、交番あるだろ。

松本明子:はい。角っこにありますね。

高田文夫:新宿三丁目交番。あそこにさ、クリスマスツリーに爆弾を仕掛けて、ドカーン。これが世に言うさ、ツリー爆弾って。

松本明子:へぇ。

高田文夫:物凄い有名なんだけど。ツリー爆弾。凄い奴がいるなぁと思ってさ。

松本明子:ええ。

高田文夫:でも、あれはみんな勘違い、俺も勘違いしてたけど、死者は出てないんだよ。

松本明子:うん。

高田文夫:お巡りさん…国家権力っていうかね、お巡りさんは脚一本飛んでっちゃったり、目ちょっと潰れちゃったりしたんだけど。あと、通行人を十何人巻き添え、怪我したんだけど、殺してはいないんだよ、死んではいない。

松本明子:はい。

高田文夫:それからその犯人がさ、逃亡するわけだよ。分かんないけど、パッと逃亡するわけだな。で、俺もこの商売入って、いろんなことやってるだろ。

松本明子:はい。

高田文夫:で、朝も忙しいしさ。そうすると、昭和47~8年ぐらいかな、9年ぐらいかな。こっちが25ぐらいになる。やたら朝さ、「あ、失礼します」って、お巡りさん来るんだよ、俺ん家に(笑)

松本明子:へぇ。

高田文夫:やたらお巡りさんが、「あ、どうも。高田さん?」って言うの。「あ、そうですよ」「えーっと…梶原は最近来ませんでしたか?」って。

松本明子:え?

高田文夫:「なんですか?」「ツリー爆弾の犯人。あなた、一番親しいでしょ?」って。思い出したよ、高校時代3年の、一番仲のいい友人が梶原君だったの。これが気の優しい、いい男でさ。男前でさ、彫りが深くて、タッパがこんなあってさ。

松本明子:はい。

高田文夫:それで、柔道部だったんだよ、アイツ。柔道部も強くてさ、それでさ、俺がだから日大行くって言ったら、「いいなぁ、高田の家はカネがあって。俺はだから芝居の方やるかもしんない」なんて言ってたんだよ、お金ないし。

松本明子:ええ、高校時代。

高田文夫:それでそのおまわりさんが家に朝来ちゃさ、「梶原、立ち寄りませんでしたか?」って。

松本明子:はい。

高田文夫:ウチのお袋もとぼけて、「いや、ご飯なんか作ったことないね」なんてさ(笑)その昔、よく遊びに来てたから。

松本明子:ええ。

高田文夫:「なんですか?」っつったら、梶原、芝居やってたから。そしたら、おまわりがさ、クッと敬礼しちゃって、俺にさ。「今朝、NHKの朝ドラ見ましたか?」って。「なんですか?」「朝ドラを見ましたかっつーの、高田さん」「いや、見てないですよ、忙しいからこっちも」って。

松本明子:ええ。

高田文夫:「そうですか…あそこにね、朝ドラね、梶原出てるんですよ」って(笑)

松本明子:え?!

高田文夫:お尋ね者がだよ(笑)爆弾犯が、役者やってるから。

松本明子:あ、そうなんですか。

高田文夫:上手いし、男前だしだ出てんの。「じゃあ、渋谷のNHK行って捕まえればいいじゃないですか」って言ったらさ、「それが高田君、行ったんだよ我々、警察も。ダーッとNHK飛んでったんだよ。聞いてくれよ…VTRだったんだよ」って。

松本明子:はっはっはっ(笑)

高田文夫:当たり前じゃん。生でドラマやるわけないじゃん(笑)飛んでく方も、飛んでく方だって。

松本明子:そうですよね(笑)

高田文夫:「そうですね。いやぁ、本官も勉強不足で」って。

松本明子:はっはっはっ(笑)

高田文夫:「高田さんもマスコミ関係?あ、そうですか。ああいうのみんな、VTRなんですか?あ、そうなんですか」なんてさ、バカでさぁ(笑)

松本明子:へぇ。

高田文夫:で、梶原君っていうのがツリー爆弾をやって、犯人として指名手配されて。

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