2024年7月15日放送のニッポン放送系のラジオ番組『タモリのセッション2024』にて、タレント・タモリが、「なりますし芸」が生まれた瞬間について語っていた。
東島衣里:よくタモリさんって、「なりすまし」にお話をされてますけども。
タモリ:ああ、なりすましは、あれです。タクシーに乗る時です。
東島衣里:ああ。ええ、ええ。
タモリ:タクシー乗って、きっかけは間違えられたからなんですけど。
東島衣里:うん、うん。
タモリ:それも、普通に乗ってたんですけどね。
東島衣里:はい。
タモリ:で、ある病院のところに、見舞いに行かなきゃいけないんで。
東島衣里:はい。
タモリ:それでタクシーに乗りまして。で、タクシーの運転手さんに、「◯◯の病院で。あ、そこ入ってください」「ああ、入れるんですか?」「入って奥に病院があるんで。そこの病院でいいです」って言って。
東島衣里:うん。
タモリ:そしたら、「お客さんと私なんかも、やっぱり違いますしね。お医者さんにおなりになって」って言うから、「あ、俺医者なんだ」って思って。
東島衣里:ふふっ(笑)
タモリ:「いやいや。運転手さん、そう言いますけど、実は祖父の時代から医者で」って。
東島衣里:ふふっ(笑)
タモリ:「自然に医者になるのが、当然なもんだなって思って。それで医者になったんですよ」って。
東島衣里:ふふっ(笑)
タモリ:「ああ、そうですか」って。で、「大した差はないですよ」「先生はどういうことをやってらっしゃるんですか?」「僕は臨床より、研究の方に行きまして」って。
東島衣里:ふふっ(笑)
タモリ:「この人、本当に分かってないのかな?」って思って(笑)
東島衣里:結局、最後まで?
タモリ:そう、そう。ずっと、結構離れてましたからね。
東島衣里:へぇ。
タモリ:で、そういうと、病院の入口からはちょっとおかしいなって思って。奥の方の研究棟の方に行かなきゃいけない(笑)
東島衣里:そこまで(笑)やり通さねばなりませんから(笑)
タモリ:ええ。もし、医者と入口で会って、知らん顔されると「あれ?あの人は」ってなるんで、誰も行かない研究棟の方に。
東島衣里:はっはっはっ(笑)
タモリ:ワンメーター、夏の暑い日、汗びっしょりになりながら。
東島衣里:ふふっ(笑)でも、なりすますには知識も必要ですし。
タモリ:そうです。それから、なりすましのプロになろうと思って。どういう答えが返ってくるか分かりませんからね。
東島衣里:はい。
タモリ:「自分はレントゲン技師で」って言うわけにはいかないから。話のなりゆきで、「するとお客さんは…」ってなりますから。
東島衣里:はい。
タモリ:新聞は全部読みますね。
東島衣里:そのために(笑)