2024年1月1日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』にて、お笑い芸人・伊集院光が、芸人は自分の信じた芸を貫くことも大切であると思う理由について語っていた。
伊集院光:オテンキっていう3人組、今2人組がいて。
若林正恭:はい。
伊集院光:「小ボケ先生」っていうネタが、レッドカーペットでめちゃくちゃウケて。
若林正恭:出てましたね。
伊集院光:ただ小ボケをずーっとやってる学校の先生をやってるんだけど。「さすがにもう飽きただろう」って時に、「新ネタ作りました」って、「小ボケ旅行代理店」っていうのを作ってきたのね。
若林正恭:はい(笑)
伊集院光:で、これは彼にとって新ネタなのよ。
若林正恭:はい。
伊集院光:で、さらにその先の、小ボケスーパーヒーローとか作ってて。でもこれはいつの間にか、「新ネタできた」の評価じゃないの。
若林正恭:はい。
伊集院光:「まだ小ボケとかやってんだ」ってことになってくるじゃない。
若林正恭:はい。
伊集院光:そうすると、色んなうねりの線がいっぱいあって。
若林正恭:ああ。
伊集院光:下手したら、「まだお笑いなんて言ってんの?」の大きなうねりとか。
若林正恭:ああ。
伊集院光:その全部の細かいうねりとかが、どっかで同時にドンってことがあるんだろうって思ってて。
若林正恭:ああ。
伊集院光:なんかそれを掴む、待つのも大変。惑星直列を待つと上手くいくんだけど。
若林正恭:たしかになぁ。
伊集院光:この周期の逆をやっちゃうと、一生追いつかない。
若林正恭:そうですよね。
伊集院光:止まってる時計は一日に2回正確な時間を指す。でも、10分遅れてる時計や、10分早い時計は、一生正しい時間を指さない。
春日俊彰:ああ…今年の名言出ましたね。
若林正恭:もう出た?
春日俊彰:もう出た。これ以上はない。
伊集院光:いや…
若林正恭:でも、これ本当肝の話だよね。
伊集院光:いや、でも本当に肝。お笑いの肝の話だと思うよ。
若林正恭:待つか、アジャストするタイプかもあるじゃない。
伊集院光:ある。
若林正恭:だから、大事なのがジョイマンがこうやって「ジョイマン再評価」みたいに言ってるけど、ジョイマンが「メカジョイマン」をやって、イマイチだった頃を忘れるなっていう。
春日俊彰:はっはっはっ(笑)そうなんだよね(笑)
若林正恭:足掻いた、と(笑)そういう時期もあるっていう(笑)
伊集院光:言い方正しいかどうか分からないけども、諦めたっていうか、抵抗しないとか。基本に戻ったっていうところで。
若林正恭:うん。
伊集院光:このやって、やって、やって…がないところで、来るのかって言ったら、それもちょっと違うと思う。
若林正恭:うん、そうですよね。足掻いたから、味が出るとかもあるかもしれないから。やっていくしかないっていうことですよね。
春日俊彰:うん、そうだね。