2022年3月19日放送のFM OSAKAの番組『TENGA presents Midnight World Cafe~TENGA 茶屋~』(毎週土 25:30 – 26:30)にて、お笑い芸人・ケンドーコバヤシが、UFCで敗退して空手から一切身を引いた市原海樹の潔さについて語っていた。
ケンドーコバヤシ:最近はね、再びまた格闘技の方がね、ブームになってきて。チケットもとれないみたいな大会が増えてきたみたいな、そんな話を聞いてるんですけども。
総合格闘技ってね、歴史はまだ実は浅くて。本当まぁ20数年しか行われてない競技なんですよ。それでもそんな状態になっててね。
黎明期から僕は見てたんですけど、現在ね、アメリカで有名なUFCという、総合格闘技団体がまだアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップって言ってる時期から、第一回から見させていただいたんですけども。
一人、忘れられない男がいてね。黎明期に出場した、日本人のある空手家が挑んだんですよ。第一回ってね、ホイス・グレイシーっていう、グレイシー柔術の使い手が圧倒的強さで優勝した後に、それに挑みたい、と。
今でこそ柔術っていうのは、基礎的に総合格闘技やってると学ぶようになって、対処法であるとか、掛け方、逃げ方なんていうのはね、基本として皆さん習ってるんですけど。まぁ、それを全く理解せずに、理解しなくてもいいんです、とその人曰く。
「僕が普段やってる、空手こそが最強なんです」ということでね。全くいつもの同じ空手の練習だけを繰り返して挑みます、と。
で、結果破れたんですけども。その人は、ある高名な空手家やったんですけど、その日を境にもう引退、空手から身を引きます、と。「僕は空手を上のステージに上げることができない人間だってことが分かりましたんで」って。凄いなぁ、男らしいなぁっていう思い出があるんですけども。