2025年6月10日放送のニッポン放送系のラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(毎週火 25:00-27:00)にて、テレビプロデューサーの佐久間宣行が、テレビが新人タレントの発掘や育成の場ではなくなったため「テレビに恩義を感じてる人が少ない」と指摘していた。
佐久間宣行:ど真ん中のテレビ局じゃなかったんで、20年前は。
星野源:うん、うん。
佐久間宣行:その時に、キラキラする番組に対する憧れみたいのが。
星野源:いや、たしかに20年前の番組のキラキラ感って、今と全然違って。もっとキラキラしてましたね。
佐久間宣行:そうなんですよ。単純にもう電気量が違うみたいな(笑)
星野源:はっはっはっ(笑)光量が違う(笑)
佐久間宣行:光量が違う感じでした。あと、人数が違うっていう(笑)
星野源:ああ、そうですよね。なんかその感じって、今、全然違うじゃないですか。
佐久間宣行:全然違いますね。
星野源:むしろその素を結構見せるみたいなことも多くなってきたと思うし。
佐久間宣行:はい。みんな疲れてきたのもあるし、もちろん相対的にいろんなメディアができて…これは常にあることなんで、そのメディアの栄枯盛衰があるじゃないですか。
星野源:うん、うん。
佐久間宣行:っていうのがあるのと、あとはやっぱり最近はそのテレビが人を育てる時代じゃなくなってきて、他で輝いた人を連れてきて、「結果出してくれ」っていう時代になってるから。
星野源:ああ。
佐久間宣行:テレビに恩義を感じてる人が少ないなって感じなんですよ。
星野源:ああ、なるほど。
佐久間宣行:はい。
星野源:テレビで見出されて、みたいな。やっぱテレビが好きだから、恩を感じてるからやっぱそこ出ようって人がいたけど。
佐久間宣行:はい。
星野源:今、そこにそんなに思い入れがある人がそもそも少なくなってきて。
佐久間宣行:少なくなってきてて。何かYouTubeとか、インスタとか。他の場所で結果出した人を集めてきてる場所に結構なってるなとは思いますね。
星野源:佐久間さんって、テレビプロデューサーって名乗ってるじゃないですか。
佐久間宣行:はい。
星野源:でも今、テレビ以外も色々ね、もちろんYouTubeもそうだし。Netflixもそうだし。あれ、なんでずっとテレビプロデューサーなんですか?
佐久間宣行:あれは、僕はまだテレビに恩義を感じてて。
星野源:うん。
佐久間宣行:テレビプロデューサーって言ってる人が、面白いもん作ってるってことは、テレビの人は面白いんじゃないかと思ってもらえるんじゃないかなっていう。
星野源:ああ。
佐久間宣行:恩義に感じてることが一個と。あと、これは秋元康さんが言ってたんですけど、秋元さんに俺が聞いたんですよ。「作詞家って名乗ってますよね?プロデューサーって名乗ってないですよね?」って言ってたら、「いや、どれかに絞って本業だと思うものを書いた方がいいよ」って。
星野源:へぇ。
佐久間宣行:秋元さんがおっしゃってて。AKBのプロデューサーだし、乃木坂のプロデューサーだけど、全部「作詞家」って書いてんなと思って。「一番、手を動かして大変なものを書いといた方がいいんじゃねぇかと思って、作詞家にしてんだよ」って言ってて。
星野源:うん、うん。
佐久間宣行:それはたしかになと思って、「テレビ作ってることが一番あれだな」と思って。

