2024年7月8日放送の読売テレビ制作の番組『川島・山内のマンガ沼』(毎週日曜25:28 – 25:58)にて、お笑いコンビ・麒麟の川島明が、「竜を殺した男」の記憶探しの旅に出る少年の漫画『竜送りのイサギ』を絶賛していた。
川島明:物語の舞台はですね、豊穣と災厄の珍獣・信仰の対象でもある、竜が棲む世界。この漫画の中では、竜が神様みたいに当たり前にいる、と。
山内健司:はい。
川島明:で、物語の最初がですね、陵獄島というところから始まって、流刑地、処刑場なんです。で、この陵獄島には竜が絶対近づかないんです。
山内健司:うん。
川島明:で、この陵獄島に住む主人公の少年・櫛灘イサギ。イサギはですね、在任を処刑する首打役なんです。
山内健司:はい。
川島明:介錯する。メンタルと技術が秀でてないとダメだ、と。
山内健司:はい。
川島明:だけど、この人はこの島から出たことないんで。竜を見たことがない。
山内健司:ああ。
川島明:竜っているんだろうな、と。「あの海の向こうに竜がいるんだ、いつか会いたいな。でも、無理か、この一生では」と思っている。で、このイサギさん、特殊能力がありまして。斬った相手の記憶を読み取ることができる、サトリという能力。
山内健司:うん。
川島明:首を斬る瞬間、刀を通して電気のように相手の思っていること、そのシーンが走馬灯のように出るんです。
山内健司:うん。
川島明:斬る人によっては、家族の顔が出たり、ペットの犬の顔が出たり。
山内健司:うん。
川島明:で、政争で島流しにされた史上最強の名将・須佐タツナミが流されてくる。それで、このイサギに剣術を教えたりする。初めてできたお父さんみたいな感じですよね。
山内健司:ほう。
川島明:でも、タツナミの処刑の日が訪れてしまう。そのタツナミ、誰に首を斬ってもらうかってことで、イサギを指名する。親子のような関係だったんですけど、「お前に斬って欲しい」と。
山内健司:うん。
川島明:で、心を鬼にして斬るんですけど、そこでタツナミの記憶が、竜を殺した瞬間で。
山内健司:へぇ。
川島明:神様のような存在、竜を殺すって、どういう背景があってこんなことをしたんだ。神に逆らった男のような感じですね。
山内健司:うん。
川島明:なんでタツナミは竜を殺したのか。その理由を探すべく、イサギは島を離れまして、隠された記憶とともに、竜殺しの旅路へ行く、と。
山内健司:へぇ。
川島明:設定からして、1巻からぶっ飛ばしてくるんですよ。
山内健司:うん。
川島明:めちゃくちゃ手に汗握る展開が枚ページ起こってますから。