2024年6月17日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、謎の展開がクセになる漫画『パペラキュウ』をおすすめしていた。
リスナーメール:私がお勧めする漫画は、松永豊和さんが描いた『パペラキュウ』です。頭が大きく、カニのような手足が頭に生えている小学生が主人公で、彼をイジメるクラスメイト。
伊集院光:遊びに混ざりたくて遠巻きに見てんだけど、なんかそれをイジメるガキ大将みたいなのがいて、自分はイジメに加担したくないんだけど、みたいな位置にいる第2の主人公みたいな。
リスナーメール:イジメにいやいや参加していると見せかけて仲良くなっていく男の子の日常が、ギャグ漫画のように始まります。
伊集院光:頭は、「そういうシュールギャグなんだ」っていう。カニみたいな、その丸い頭、つるっぱげのデカい頭の。他の人たちは普通の頭身の漫画なんだけど、そいつだけは頭がデカくて、髪の毛つるっぱげで、カニのハサミの手が横から出てるっていう。
で、ギャグマンがチックな。完全にぶっ飛んだギャグではないけど、ちょっとギャグマンがチックに始まっていくから、そう思ってんだけど。
リスナーメール:とある事件をきっかけに、警察が出動し、とんでもない展開を見せます。
伊集院光:これが…結構いっぱい書いてくれてんだけど、このとんでもなさみたいのをどれぐらい言っていいか分かんないんだけど。まず、これがね、伝染病でこうなるっていう。
この伝染病、凄くうつりにくい伝染病に罹ると、顔の両サイドからハサミが出てきて、物凄い勢いでカニのハサミが出てきて、物凄い勢いでそいつの髪の毛を全部丸刈りにしていくっていう(笑)
そこもちょっとギャグじゃん。「頭痛い、頭痛い」ってなったら、ズボーって出てきて、チョキチョキチキチョキチョキって切って、発作が起きるたびにつるっぱげにされちゃうのよ。
「何?何?」ってなってくんだけど。これが警察が出てくるはめになったりとか、どんどんスケールアップしてくるのね。で、もうやめられない。で、面白い出し方をしてて。最初もう、一巻だけ買ってみようと思って、Amazonで普通に電子書籍で買おうと思ったら、出てくるわけ。
『パペラキュウ』は、単行本全10巻。で、とりあえず1巻買って、1枚めくったところで、「ネットで第1部、2部が読めるようになってます。第3部からがこの単行本なので、リンクを張っておきますから、最初から見ないと意味わかりませんよ」って書いてて。
で、全部無料で40話ぐらいあるんだけど、最初の5話ぐらいで止めることができない。次から次に「どうした?どうした?」ってことがどんどん起きてって、一気に40話読んだ後に、10巻全部買うのよ。
で、10巻の段階では、最初のスタートが全く違う漫画。ど真ん中通ってる筋はあるし、漫画の中では破綻して、破綻して変わってく漫画あるけど、じゃなくて、この作者の松永豊和さんっていう人のコントロールの中で、元々こうなる予定でいってるんだろうけど。
謎の展開。追ってくる刑事がなぜか舘ひろしと柴田恭兵にそっくりだったり(笑)要所要所に入ってくるギャグみたいなやつは、「ここまできちゃってから、ギャグやられても」って感じなんだけど(笑)
そのノリみたいなものはずーっと生きてるし、単行本にやっと入ったところで、また全部読んだら喪失感みたいのに苛まれちゃうから。…少なくとも、Web漫画のだけはタダだから、まず読み始めれば、細かいネタバレを俺がしちゃうよりは…止まらないって感覚は分かってもらえると思う。
今まで出会った、どの漫画にも似てないです。