伊集院光、映画『ルックバック』の上映時間について語る「これは57分になるべくして、57分になった」

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2024年7月8日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、映画『ルックバック』の上映時間について語っていた。

伊集院光:瓶ちゃん周りで起った現象、みたいので。SNSを見ていたら、最初はまぁ『ルックバック』が映画になります、と。アニメ映画になります、と。で、出来上がったところで上映時間が57分。

で、前評判としては「57分?短くねぇか」っていう。で、一本分の映画の料金はまとるわけじゃないですか。「それはボッタクリなんじゃねぇか」っていう前評判も、瓶ちゃんが見た限りは、周りまぁまぁあった、と。

だけど、公開された途端に、それがほぼ駆逐されて、みんな「面白い」って言ってるっていう。で、「自分は見て、その意味が分かった」っていうの。で、それ以外のことは…まぁ、多分本題で勧めたかったAVの話題を、俺が阻止し続けたせいもあると思うんだ(笑)

これ以上のことは、瓶ちゃんはあんま言わないで、自分は見られる立場にあったんだけど。言ってることが分かったのは、もう57分。あまりにその作品の出来が良すぎて、これを58分にする方法も、56分にする方法も分からん。

だから、これは57分になるべくして、57分になったやつで。これ、どっちにしてもなんけどさ、まず感覚として、長い映画をね、じゃあたとえば1.2倍、1.4倍で見たりとか。ちょっと前に問題になった、ファスト映画みたいな。あれも、俺の中ではもう全然違うのよ。

だから、エンターテイメントのあるべき時間があるでしょっていう。で、それでいいと思うんで。長きゃいいとも思わないし。大福食ってんじゃねぇんだから、「大きい方が」みたいなことじゃないじゃん、なんか。

大きい方が高いみたいなことではないと思うし。で、もっとこれはこの先は誤解を含むかもしんないけど、誤解を恐れずに言うならば、十二分に面白いんなら、短い方がいい。もう面白さが100なら、どっちかっていうと短い方がいいかな。

それが、やっとタイパって言葉を出すんなら、一番タイパがいいかなって思うね。それ以外の手前の段階での1.2倍にして見るタイパとか、誰かに編集させるタイパみたいなものは、タイパもどきであってタイパではないと思う。パフォーマンスは実は悪いと思ってるんで。

タイムは短いけども、パフォーマンスは悪いと思ってるんで。この57分を見終わった後に、俺はコメダコーヒーで1時間以上ぼーっとしてた、映画のことを考えて。もう全然眠くなくて。この映画はどういうこと…俺で言えば何なんだろうって考えて。だから、別に 上映時間が57分であっても、その後もフラッシュバックするようにちょっと待てよってなってるし。

人に勧めて、見終わった人と話すとかも考えていくと、おそらく2時間でも3時間でも4時間でもないぐらい、時間はかかってる。

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