伊集院光、最近の映画ドラえもんやクレヨンしんちゃんは「大人も泣ける」ではなく「大人を泣かしにかかっている」と指摘

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2024年1月22日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、最近の映画ドラえもんやクレヨンしんちゃんは「大人も泣ける」ではなく「大人を泣かしにかかっている」と指摘していた。

伊集院光:「大人も泣ける映画」っていうのに対する何かみたいのが俺の中に凄いあるから。それ(『すみっコぐらし』の映画を)行ってみたら、泣きはしないんだけど、なんかいい話なんだよ。凄いいい話で。

で、これが難しいもんで、「大人が泣ける」っていうキャッチフレーズがつくと、ビービー泣くっていう。もうグっと来てきて、ワンワン泣きましたっていう。いい例で言うと、クレヨンしんちゃんの『オトナ帝国の逆襲』あたりから言われ始めて。

で、ドラえもんなんかも、そういう部類で、「大人も泣ける」「大人が泣ける」みたいな言い方してんだけど。俺はあれにちょっと反抗的なところがあって。

子供がまずメインで、泣けたりとか心を揺さぶられて。で、シンプルでいい話で、しかもちゃんと芯が通ってるから、大人もそのシンプルさが故の哲学性に心を揺さぶられて泣くのはいいけど。

「もう大人を泣かそうとしてるよね、これは」みたいなやつ。で、下手すると大人が泣ないわけにはいかないみたいな作意が、新しいドラえもんとか、新しいしんちゃんには俺は満載で、それは昔から言ってんだけど、大人にも今言ったような理由で、絵本を描きました。でも、そのシンプルにしていったら、これ大人はむしろ深いところまで揺さぶられちゃう。「そのシンプルさが哲学的だから」っていうやつは分かるけど。

「大人のための」っていう絵本を描きだしたあたりから、俺はね「気持ち悪い」っていう(笑)要は「お前らは、絵本だと分かんのか」みたいなところにあるやつがあるから、もちろん俺だけが勝手に悪性と思うものはあるんだけど。

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