2023年10月26日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ハライチのターン』(毎週木 24:00-25:00)にて、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気が、キングオブコント決勝放送前の『ザ・ベストワン』で必ず「ノリボケ漫才」を披露している理由について語っていた。
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岩井勇気:キングオブコントの日、お笑いの日っていう生放送をずっとやってたじゃない。
澤部佑:はい。
岩井勇気:で、キングオブコントの前に、ザ・ベストワンてネタ番組にハライチは出たわけなんですけど。
澤部佑:はい。
岩井勇気:生放送でね、まぁノリボケ漫才をやったんですけどね。
澤部佑:うん。
岩井勇気:あの番組は、結構前から決まってて、出ることが。
澤部佑:うん。
岩井勇気:で、ネタを事前に決めて、動画か台本あったら送ってくださいって言われてたんですよね。
澤部佑:生放送だからね。
岩井勇気:っていうのも、やっぱ生放送だからネタの内容が不適切じゃないかとか、スポンサー関係引っかからないかとか、チェックするということなんですけど。
澤部佑:色々ね。
岩井勇気:だから、ネタを前々から決めなきゃいけなかったんだけど。
澤部佑:うん。
岩井勇気:俺、ちょっとなかなか決めきれなくて。
澤部佑:はい、はい。
岩井勇気:うん。ついにネタ番組から催促が来ましてね。
澤部佑:はい。
岩井勇気:それでも、「もうちょい」みたいなのを言ってたら、向こうが催促ボタンを連打してきましてね(笑)
澤部佑:あるんですね、催促ボタンが(笑)
岩井勇気:連打してくるんで。エレベーター乗ってて、押してない階で止まったんだけど、誰も乗ってこない時ぐらい閉まるボタン連打みたいな感じで連打しててね(笑)
澤部佑:ふふ(笑)
岩井勇気:「なんだよ、誰もいねぇじゃんか」って時ね(笑)
澤部佑:大分、速いよあの時って(笑)
岩井勇気:で、ノリボケ漫才っていう、俺がボケのフレーズ言って、澤部が乗っかるっていう、このシステム漫才をやろうということだけは、俺は決めてたんですよね。
澤部佑:そこは絶対?
岩井勇気:絶対。そうしようって。その中で何やろうかっていう話だったんだけど。なぜかと言うと、なぜノリボケ漫才かというと、やっぱキングオブコントの前に、生放送で食ったネタ、難しいネタをやりたくないということなんですよね。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:お笑いの日なんて、結局このキングオブコントの前にどれだけ盛り上げられるかっていうことだと俺じゃ思ってるんですよね。
澤部佑:メインはね、キングオコントだからね。
岩井勇気:だから、とにかく確実に盛り上げられるネタで、見てる人をあっためるっていうことだと思ってんの。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:これが漫才の本来のあり方なんじゃないかってね、思うんですよね。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:寄席があるわけじゃないですか、元々。寄席って、落語家とか講談師のもので。漫才って、曲芸とか手品とかと同じような感じのイロモノじゃないですか。
澤部佑:うん。
岩井勇気:だから、落語を邪魔するような漫才とか、考えさせるようなネタをやるもんじゃないっていうことだと思うんですよね。
澤部佑:ああ。
岩井勇気:それをなんかね、俺ずっと思ってんだよね、昔から。
澤部佑:うん。
岩井勇気:漫才作る時も、漫才の入りを割と丁寧に作るようにしてんの。で、俺たちを知らない人も、漫才に馴染みのない人でも入りやすいようにしようとしてんのね。
澤部佑:うん。
岩井勇気:だって、漫才を見にくる人の前でやる芸じゃないから、漫才って。落語を見にくる人の前でやる芸だと思ってるから。
澤部佑:うん。
岩井勇気:絶対にそれを俺、忘れないように作ろうと思ってんだけど。
澤部佑:うん。
岩井勇気:だから、このラジオとかもね、ラジオが好きな人とか、よく聞く人が唸るようなラジオってよりも、「ちょっと聞いてみようかな」っていう人にも、聞いて話が入ってくるようにやることが、俺、凄いしっくり来てんだよね。
澤部佑:はい、はい。
岩井勇気:自分たちのこの話を聞きに来てる人がリスナーっていう意識でやらないようにしてるのね。
澤部佑:うん。
岩井勇気:で、これが漫才の本来の役割を考えた時にやると、こうなるんだよね、いっつもなんか。
澤部佑:うん。
岩井勇気:だから、このキングオブコントのお膳立てのこのザ・ベストワンに出る時は、確実性のあるノリボケ漫才を俺はやろうとして、毎回それやってるじゃん。ノリボケ漫才を。
澤部佑:うん、そこまで考えて。
岩井勇気:うん。