伊集院光、や団がキングオブコント2023決勝で披露した「不確実性」を孕んだコントが好きな理由

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2023年10月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、や団がキングオブコント2023決勝で披露した「不確実性」を孕んだコントが好きな理由について語っていた。

伊集院光:中で感動っていうか、「自分が好きなお笑いって、こういうやつなんだよ」っていうのが、や団の…や団にこの間会った時に、や団は僕がオテンキの3人と付き合いができた頃に、よくオテンキの出てるソニーのライブを見に行って。

オテンキは今は、トリオが二人になった上に、浅井企画なんだけど。ソニーのライブよく見に行ってて、そこにや団が凄い出てて。で、その時に何度か顔を見てるけど、や団側は俺のこと覚えてないだろうなっていう。知らないだろうなっていう感じだったんだけど。

この間、ばったり会った時に、「いつもカルタの『や』のところで取り上げてくれてありがとうございます」って(笑)なすなかにしにも言われました(笑)

で、そのや団のコントなんだけど。まぁ、や団も元々面白い、相当面白い、アベレージ高いんだけど。

なんか猛烈に厳しい演出家がいます、と。で、それが二人の若手の俳優に「ちょっとこの芝居やってみろ」って言って、で、めちゃめちゃ厳しい。訳分かんない演劇用語を言うから、その演劇用語の意味も分かんないし、みたいところから始まって。

この猛烈厳しい演出家が、灰皿を投げる、と。灰皿を投げるんだけど、最初は鉄のカランカランカランっていう、UFOみたいなの灰皿なんだけど。あと出てきたやつがもう、鈍器としか言いようのない、デカいガラス製の直径30cm、厚さ10cmぐらいある。もう殺人にしか使わない。

これだけみんなタバコ吸わなくなった、電子タバコになってった今、殺人の用途でしか。ホームセンターの殺人のコーナーにある(笑)ナタと一緒にある、クリスタルのデカい灰皿を持ってきちゃう、と。

で、演出家の人が「これ投げたら死んじゃうだろ」っていう灰皿をどうしようか躊躇するけど。俳優陣は演技が下手っていう。下手な演技を前で見せられて、この灰皿を俺は投げるのか、ぶつけるのか、この灰皿で殴るのか、殴るないのかっていうコントなんだけど。

それをバカな俳優の方が、すぐ持ってきちゃうんだよね。演出家からしても、「これはヤバイだろ」って思って躊躇してるから。「灰皿を替えましょうか」って言って、元の軽い灰皿に替えると、ちょっとほっとするのに、バカがデカい灰皿を持ってちゃうんだけど。

で、それをね、バカが机の上に、乱暴にドンて置くの。もうちょっと投げ捨てるように置くわけ。後でよく見ると、ちょっと手首返して、わざとやってんだけど。それがドスンの後に、振動で回りながらゴロンゴロンゴロンゴロンゴロン…っていう。それこそさ、ペラペラの方の灰皿をさ、床にバンって置くとさ、ユワンユワンユワン、カランカランカランカラン…って、ずっとさ安定性を欠いた皿回しかのごとく回り続けるじゃん。

で、そのデカい灰皿をドンて置くと、その前のとこでゴロンゴロンゴロンゴロンゴロン、 ガタガタガタガタガタ…って揺れ続けるの。で、その揺れ続ける間、ずっと「どうしよう…」って思ってる演出家の顔が、めちゃくちゃ面白いの。

で、これをあの狭いテーブルの上に乱雑に置いて、手首返して、あの尺揺れ続けるようにするのって、結構難しいの。長い間、この揺れの長さが面白いの。悩んだ顔して、ずっと灰皿が止まるまで待ってるっていう。これが めちゃくちゃ難しいはずなんだけど。

止まったところでポソっと何か言うとか、最後のオチもかなり強く置いて、ずっとその振動が止まらない間に、この回ってる間に、役者の方が演技をして。で、演技が終わってしばらくガランガランガラン…ピタって止まった後でオチを言うっていう。

以前、一回話したことあるかな。ザ・マミィが売れる前にライブを見たら、酒井君がサングラスをかけてる、と。で、サングラスをかけてるのを、首を思いっきり振ったらそのサングラスが斜めにズレた上に、鼻にギリギリ引っかかって。そのまま喋ってんのがめちゃくちゃ面白かった、と。

で、「神が降りてる」っていう話をしたら、後でザ・マミィと仲の良い、ゾフィーの上田に話を聞いたら、実はあれはずっと練習をしてる、と。100回に100回うまくいくわけじゃないけど、そのアベレージを上げるために、上手に頭を振って、ずれるように練習をしてるって言うのね。

あれの再来で、や団はおそらくあれを相当練習した上に、止まっちゃった時にもこうできる、止まらない時にもこうできるっていうことをおそらく全部頑張って、結局あの結果になってると思うんだけど。

なんつったらいいのかな、そういう不確実性みたいのが入ってて。不確実なんだから失敗してしょうがないじゃなくて、何かこうアベレージを上げる仕掛けをしてたりとか、危機回避をいっぱいしてたりとか。それを超えて失敗したりとか。それをやったおかげで上手くいく、みたいのが好きで。

見てない人とか、録ってる人とか、もう一回あのや団のコントの、あの緊張感の中で、灰皿をあの回転数で置いて、しかもその振動が止まるまでにオチの大事な演技をして、止まるのを待ってオチを言うっていうのは、ちょっとなんかね…やっぱり凄いな、みんな。みんな若手は凄いし、ネタをやる人に対する敬意みたいな、凄いものをちゃんとみんなやってると思って。

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