2019年11月5日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・ダンカンがゲスト出演し、立川談志の弟子をクビになり、談志の紹介でビートたけしの弟子となったと語っていた。
伊集院光:たけしさんのところに行くのは、談志師匠の紹介なんでしょ?
ダンカン:そうなんですよね。
伊集院光:そんな再就職システム、聞いたことないですよ、落語界で(笑)
ダンカン:朝6時ぐらいから、毎日掃除をしなきゃいけないんだよね。
伊集院光:はい。
ダンカン:「掃除したところで、面白い人間になれるんですか?」って普通に言ってたしね。
伊集院光:はっはっはっ(笑)
ダンカン:掃除するのに、中性洗剤あるじゃない。それで、玄関のところに瓶があって、その中に金魚がいるんだよね。俺、悔しいから毎日、そこにビュービュー、ビュービュー入れてたんだよ。
伊集院光:最悪だよ(笑)
ダンカン:凄いよ、金魚って。ニヶ月もしたら4倍ぐらいにデカくなっちゃって(笑)
伊集院光:なんだよ(笑)
ダンカン:やっぱり毒入れた方がいいんだよ。
伊集院光:ダメだよ(笑)
ダンカン:そんな中でさ、師匠が「お前、クビだよ」って。
伊集院光:はい。
ダンカン:「クビなんだけど、お前、なんかあるからよ」って。やっぱり業の肯定だよ。人間、ダメなもんも世の中にいないと成り立たないっていう。
伊集院光:はい。
ダンカン:まさしく談志師匠の座右の銘の業の肯定で。
伊集院光:はい。
ダンカン:「お前、誰か好きな芸人いるか?」って。
伊集院光:うん。
ダンカン:来たなって。大人は大体、そういうことするんだよね。そんなものは引っかからない。「何を言ってるんですか。私は立川談志に命を捧げるつもりです。談志師匠以外、考えられません」「おお、そうかそうか。それはありがたいけど…もう一回訊くけど、いないのか?」って。
伊集院光:うん。
ダンカン:そろそろいいかなって思って、「ビートたけしさんが」って(笑)
伊集院光:談志師匠も、器量が大きいっていうかさ。ある意味ダメな弟子ですよ。金魚のところに中性洗剤入れてんだから。
ダンカン:「殺されるんじゃねぇかな」って思ったけど、洋酒の瓶があって。そこに名刺をポンッと貼って。頭でも殴られるかと思ったら、「たけしのところよぉ、これで行ってこいよ。連絡しとくからよ」って。
伊集院光:はい。
ダンカン:「俺が頼んだら、断るはずないんだから」って。で、テレビ朝日の楽屋行ったら、「連絡もらってるからよ。談志師匠じゃ断れねぇもんなぁ」って。
伊集院光:凄いよね。ウィスキーに一枚名刺つけて、「俺が頼んだっつってるって伝えりゃ大丈夫だ」ってその世界も凄いし。
ダンカン:天才から天才に。
伊集院光:えーっとね、一番適切な言葉は、厄介払いかな(笑)
ダンカン:そういう言葉があるんだ(笑)
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