2023年4月8日放送のFM OSAKAの番組『TENGA presents Midnight World Cafe~TENGA 茶屋~』(毎週土 25:30 – 26:30)にて、お笑い芸人・ケンドーコバヤシが、シングルマザーの親子とその女性に好意を持つ男性との「ドラマよりドラマやったな」と思う光景をスーパーで見かけたと告白していた。
ケンドーコバヤシ:先日ね、スーパーで買い物してた時に、まるでドラマのような設定で、ドラマのように人生上手くいかないねんな、みたいな風景を横で見て、気配消してずっと、聞き耳を立ててたんですけど。
ちょっとね、まぁ茶髪気味の30オーバーぐらいの女性と、元気なお子さん、6~7歳ぐらいですかね。その親子と、その女性よりちょっと下ぐらいかな、の男性と。親子3人みたいなんで買い物してたところ、親子3人と思ってたんですけど、その子供がですね、「なんでシェフが今日、一緒に買い物してんの?お母さん」みたいな。
で、その女性の方が「今日、シェフが家に来て、作ってくれんねんって」って。この会話のワンターンだけで、すべての設定見える、秀逸な脚本やなって思ったんですけどね。おそらく、なんらかの事情でシングルマザー。そして、レストランみたいなところで、ウエイトレス的な仕事をされているシェフの方と。
なるほど、色々あった挙げ句、そういう関係になって、子供を慣れさせる時期というかね。そういうことやねんなって思って。
で、「ほなシェフうち来んの?」みたいな。で、シェフが目線合わせてね、「そうやねん。今日、遊び行っていいかな」みたいな。これは素晴らしいドラマやな、と思ったんですけど。
その子供が「ダメダメダーメ、ダーメ」っていう(笑)俺が監督やったらもちろんカットかけたんですけど、現実ですから、「カット!」と言えない。何やったら、プロの場でも、タイミング次第で通用するギャグやな、これみたいな。
で、ほんならお母さんが「ダメとか言わないで」って。「じゃあ、食べたいもの作るからいいかな?何食べたい?」ってシェフが言うたら、「刺し身」って(笑)ドラマやったら、「はい、カット!」ってかけるところなんですけど。
お母さんが凄い困った顔をしてたんですけど。「刺し身食べたい、刺し身。刺し身がいい」って(笑)ほんなら、シェフが「あ、このスーパーって、一尾とか半身売ってるかな」って。さすがシェフ、さばきから見せますか、と。良いアドリブですよ。
そしたら「俺、このパックのがいい」って(笑)全部奪われたんですけどね。
で、ある人(千原ジュニア)に「こんな光景を見たんですけど」って報告したんですよ。そしたら、「アホ。お前は見方間違ってる」と。「天然な男の子じゃないねん、それは。どっかで拒否してんねや」って。
「ドラマよりドラマやったな」って思いましたよ。そして俺の、ドラマの些細な機微を見抜く力のなさ(笑)「オモロイ子供おるわ」って思って(笑)