2022年5月5日放送のニッポン放送系のラジオ番組『欽ちゃんとオードリー若林のキンワカ60分』にて、萩本欽一が、上手くいかない時は前ばかり進もうとするのではなく「一歩下がって、二歩前へ進む」ことを考えるべきであると語っていた。
若林正恭:3年間っていうと、後から来た奴にもどんどん抜かれません?
萩本欽一:どんどん抜かれてった。
若林正恭:悔しくないですか?
萩本欽一:悔しくない。当然っていう。
若林正恭:なんで当然なんですか?
萩本欽一:どうしてかって言うと、ダメなんだもん。
若林正恭:ああ、自分で。
萩本欽一:まずはね、コメディアンってやる前に、踊らされるの。
若林正恭:踊りがあるんですね。ダンスですね。
萩本欽一:そう、ダンス。
若林正恭:ダンスの筋はどうだったんですか?
萩本欽一:ダンスはね、演出家の先生に踊り子さんが、「先生、この坊やと組ませるの勘弁してくれる?」って(笑)
若林正恭:はっはっはっ(笑)欽ちゃん、何もできないじゃないですか(笑)
萩本欽一:それで、俺、踊りを踊る前にね、リズム感が悪いんだっつって、ドラムの練習したの。
若林正恭:ドラムの?
萩本欽一:そしたらね、ドラムは簡単に叩けるようになったの。
若林正恭:へぇ。
萩本欽一:そしたらね、バンドが入ってて。バンマスが「良いドラム叩くね。お前、バンドマンになったらどう?」って。
若林正恭:へぇ。
萩本欽一:ドラムやってから、それから踊りやったら、あっという間に踊れるようになったの。
若林正恭:そこでリズムの基礎ができたんですね。
萩本欽一:それを覚えたんじゃなくて、「お前、ダメな奴じゃなくて、前へ一歩進むんじゃなくて、一歩後ろ下がれ」と。
若林正恭:後ろへ下がる?
萩本欽一:「一歩下がって、二歩前へ」っていう。すぐこれやろうっていうんじゃなくて。
若林正恭:なるほど、お笑いだったら、お笑いそのままじゃなくて、ドラムとか経由するってことですか。
萩本欽一:そう、そう。
若林正恭:それでよく、アイドルグループとかプロデュースしてましたね、そんな踊れない奴が…「踊れない奴が」って言っちゃった(笑)
萩本欽一:はっはっはっ(笑)