2022年3月26日放送のMBSラジオのラジオ番組『ヤングタウン土曜日』にて、明石家さんまが、『タモリステーション』でタモリが沈黙を貫いたことを「タモリさんならではの業(わざ)やと思う」と賞賛していた。
リスナーメール:先週放送された『タモリステーション』という、ウクライナ情勢について特集する番組で、タモリさんはほとんど無言を貫き、番組最後に、「1日でも早く平和な日々が、ウクライナに来ることを願うだけです」と、簡単にまとめをされていて、タモリさんにしかできない業で、タモリさんが持つ不思議な力に魅了されました。
しかし、これが『さんまステーション』なら、きっとウクライナについて解説される間も、さんまさんは「何がや?」「なんでや?」「ほいで、ほいで」などと、黙ってはいられないんだろうな、と思ってしまいました。
明石家さんま:いや、思う。
リスナーメール:また、さんまさんとタモリさんが丸テーブルを置いて、テレビで雑談するところも見てみたいです。
加藤紀子:たしかに。
明石家さんま:お前らの年代はな(笑)
明石家さんま:ふふ(笑)懐かしい(笑)いや、タモリさんならではの業やと思う。
村上ショージ:うん。
明石家さんま:それは『タモリステーション』って名前ついてるから、「参加しなきゃいけない」とか、「自分の番組だ」と思ってしまうからやな。そこをニュースなんかに口出さないっていう、タモリさんのこだわりね。
村上ショージ:うん。
明石家さんま:「自分はこんなニュース斬りたくない」っていう姿勢やと思うねんけど。それで貫くのは凄いよね。
加藤紀子:うん。
明石家さんま:これは感心する。俺は絶対無理。逆に、評論家とか喋らさないぐらい。
加藤紀子:はっはっはっ(笑)
明石家さんま:「お前も知らん情報言うな、アホ」とか言うてしまう。
加藤紀子:ふふ(笑)
明石家さんま:「上っ面で、日本人に分かるか、この気持ち」とか言うてしまう。
村上ショージ:うん。
明石家さんま:ホンマにウクライナに住まなければ、今の状況は分からん。日本人では推測だけにしかならないからな。
村上ショージ:そうですよね。
明石家さんま:それでプーチンがどうのこうのとか言うてるの、タモリさんは黙って、冷めた顔で見てはったんだ。多分、評論家は怖いぞ。
加藤紀子:逆に?
明石家さんま:うん。なんかコメントしてる人は。
村上ショージ:うん。
明石家さんま:コメンテーターは怖い、司会者が何も言わないって。「バカにされてるんじゃないか」とか。
加藤紀子:そっか。
明石家さんま:俺の知識が浅いんじゃないかとか。多分、コメンテーターに聞いたらそう言うたと思うわ。
加藤紀子:うん。
明石家さんま:俺は見てないけど。『タモリステーション』噂で聞くと。ずっとコメントしなかったっていうのが、タモリさんらしい。
加藤紀子:うん。
明石家さんま:それを貫く凄さ。ギャラ泥棒。
加藤紀子:はっはっはっ(笑)
村上ショージ:ふふ(笑)
明石家さんま:だと思う。名前貸し(笑)でも、凄いタモリさん。俺らいつも感心すんのは、前のコーナーがスベっててダメで。
加藤紀子:うん。
明石家さんま:コマーシャルを挟んで、おいらはそれを引きずんねんけど、タモリさんは引きずったことがない。
加藤紀子:うん。
明石家さんま:それ、俺ら芸人、板の上に立って育った芸人は信じられない。