2021年10月25日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、お笑い芸人・カンニング竹山が、「電話相談を受ける上で大事な前提」について電話相談にまつわる心理学講義を受けて学んだと語っていた。
赤江珠緒:竹山さんは、聞き手として事前に勉強されたっていうのもあると思うんだけど。
カンニング竹山:うん。
赤江珠緒:「ここを意識しよう」とか、どういうふうに聞くんですか?
カンニング竹山:それは10日間、90分の授業を10回受けて。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:これは番組でも言ってるけど、電話相談の場合は、一番大切なのは、結論なんかでない、出しちゃいけないの。
赤江珠緒:そうですよね、一回こっきり、聞いてね。
カンニング竹山:で、結論、授業の中で分かったのは、テレビ番組とか、そういうラジオとかもそうかもしれないけど、必ず我々は答えを出そうとしたりとか。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:テレビで一番多いのは、名言みたいな。
赤江珠緒:カッコイイけどね、いいことバシッと言えたらね。
カンニング竹山:そう、わかりやすく。でも、それをやっちゃうと、相談してる人にとっては、追い詰めちゃう、と。苦しくなっちゃう。
赤江珠緒:ああ、そうか。
カンニング竹山:「答えはこうです」って言っちゃった時には、「アンタの答えはそうだよね」ってなるじゃん。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:赤江さんが相談受けてて、「こうですよ、こうした方がいいですよ」っていうのも、それは赤江さんの人生では、その答えですよね、と。
赤江珠緒:うん、たしかに。
カンニング竹山:でも、人それぞれじゃん。
赤江珠緒:答えは、何通りかある場合もね。
カンニング竹山:答えは何通りもあるじゃない。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:でも、それを形にすると、一つの答えを出そうとしちゃうわけ。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:でも、電話相談の学会みたいなところは、「答えは出さない、出せないでしょ」っていう。
赤江珠緒:それがベースにあって。
カンニング竹山:あったりする。あと、病気の問題もある。その時、我々はどうお話をするか、とか。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:一番は、命を絶ちたいって人の相談もあるよね。
赤江珠緒:ああ、そうか。
カンニング竹山:その時に、受け手の我々はどうするか、みたいなことを勉強してた。
赤江珠緒:へぇ。
カンニング竹山:でも、そんなに重い電話ばっかりじゃないの。ゲラゲラ笑える電話もあるし。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:本当に、「そういうことあるんだね」っていうのもあるし。
赤江珠緒:へぇ。
カンニング竹山:ぜひ。金曜夜10時からEテレでやりますんで、『今君電話』。
佐久間宣行P、宇多丸の「映画評」もジェーン・スーの「人生相談」も当初は本人が「得意」と自覚しておらず評価されるようになっていったことについて語る