2021年5月10日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、お笑い芸人・カンニング竹山が、『バイキング』で下手なバイオリンが坂上忍やおぎやはぎにウケて内心喜んでいたところ、視聴者の反応は異なっていたことに驚いてしまったと語っていた。
カンニング竹山:世の中って難しいなぁって思うことが先週ありましてね。
赤江珠緒:はい。
カンニング竹山:俺、バイオリン、一曲長い尺で弾くと、いい感じに下手くそなの。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
カンニング竹山:いい感じで。
赤江珠緒:長く弾くとボロが出ちゃうんですね(笑)
カンニング竹山:ボロボロに出るわけ。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:いい感じに下手くそで。
赤江珠緒:はい。
カンニング竹山:それを、ちょうど先週の昼間の『バイキング』って番組で…
赤江珠緒:あ、そうだ!
カンニング竹山:見てた?
赤江珠緒:音は見てなくて、映像だけ見て。「なんか竹山さんバイオリン弾いてない?」っていう。
カンニング竹山:そう、そう。『たまむすび』の裏でやってるから、申し訳ないんだけどね。
赤江珠緒:はい。
カンニング竹山:それで、「竹山さん、ステイホームで何やってますか?」って、「あ、バイオリンを最近、また弾き始めたかな」って。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:で、「やりませんか?」って。「俺、弾けないよ」「弾けなくても大丈夫ですよ」って。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:いい感じの下手くそだから、いい感じに笑いになる、と。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:で、最初、「めちゃくちゃ弾ける」と振れるだけ振って。それで弾いてみたらギーコギーコ鳴って、みんなが吉本新喜劇みたいにコケる、みたいなことができると。それやろうよ、と。
赤江珠緒:ああ、楽しい雰囲気になってね。
カンニング竹山:俺の発案で、スタッフも乗ったから「ああ、いいですね」って。で、聞かせたら「いい感じに下手くそですね」「いいだろ、これ」って(笑)
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
カンニング竹山:で、振るだけ振って、スタジオで弾いたんですよ。
赤江珠緒:はい。
カンニング竹山:そうすると、やっぱり決して上手いとは言えない。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:いい感じだから、結局、坂上さんもたかみなもおぎやはぎもみんなニヤニヤの大笑いですよ(笑)
赤江珠緒:うん、うん。
カンニング竹山:テレビで弾くレベルじゃないって。こっちは狙い通りだから。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:で、いい感じでウケて、終わったんです。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:その後、ネット見たらさ、ここからが世の中って変わったなって思うんだけど。
赤江珠緒:はい。
カンニング竹山:ネット見たら、笑った人たちがめちゃくちゃ批判されてるの。
赤江珠緒:え?
カンニング竹山:なんでかって言うと、「あんなにも真剣にバイオリンを弾いてる人を笑うなんてありえない」って。
赤江珠緒:あららら(笑)
カンニング竹山:俺、申し訳なくなっちゃって。「いや、言い出しっぺは俺、俺」って(笑)
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
カンニング竹山:「これ、ウケるから。笑ってくれなかったら地獄なんだよ」って思ってさ(笑)
赤江珠緒:そうですね。
カンニング竹山:で、そもそも、俺が本当に一生懸命弾いてイヤだったら、その企画やりませんから。
赤江珠緒:うん、うん。
カンニング竹山:だから、「やってるって時点で、笑ってもらって結構なんですよ」っていうのが、当たり前の僕の意見なんだけど。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:でも、世間はそうじゃなくて、「バイオリンって音出すのにどれだけ難しいか知ってるんですか?あれだけでも大したものなのに、周りの人たちはヒド過ぎる」って意見が多々あるわけ。
赤江珠緒:あららら(笑)
カンニング竹山:それ見た時に、「ああ、俺はこの仕事できないんだ」って思って。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
カンニング竹山:世の中が変わってしまった、と。