2019年8月16日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『神田松之丞 問わず語りの松之丞』(毎週金 21:30-22:00)にて、講談師の神田松之丞が、映画『天気の子』は「童貞臭い映画」でありピュアな人以外が見て「いいと思うわけない」と語っていた。
神田松之丞:『天気の子』、見に行きましたよ、僕。シゲフジ、お前「面白かった」って、ウソつけよ、お前。
『天気の子』自体は面白いんですよ。凄く面白いんですけど。まぁ、映画見てない人もいるから、あんまり細かいこと言えないから、ネタバレになっちゃうからね。
まぁ、難しいけど…色んな人が言ってるからいいと思いますけど、童貞臭い映画じゃないですか。でも、これは俺のリプライとか炎上しないで欲しいんだけど。『情熱大陸』で炎上してるのと、違う炎なっちゃってるから(笑)
童貞臭いのにも色んなパターンがあって。宮崎駿さんの童貞臭さとかさ、北方謙三の童貞臭さとかさ、色んな童貞臭さがあって。俺の中で、北方謙三の童貞臭さが一番興奮すんのよ、なんか。
「好いている女を抱く」っていう。『水滸伝』読んでても、何十ページかに一度、女を抱いてるシーンがあるから、「次、いつ抱くんだろう?」っていうんで、もうページが止まらないわけよ、次から次へと。ありえないんだけどさ、童貞の初セックスが上手くいくみたいな、ないだろ、北方謙三の「何度もイカせて」みたいなさ。
で、シゲフジなんかさ、お前は投票だったら自民党にしか入れないんだから、お前は。一番保守的な男ですよ。それかN国しか入れないお前が(笑)とにかく『天気の子』いいなんて思うわけない。
あれは本当に、ピュアな人が見てていいと思うし、10代、20代で、お前は20代だけど、腐ってる20代ですから。お前がやってたことは、旧田中派みたいな動き方をしてるんだから、人脈の作り方とか。
そいつが見てて、『天気の子』いいって思うわけねぇだろうがよ。なに、周りに合わせてんだよ。
監督が言いたいこと、主張は凄く分かる。でも、俺とまったく真逆の思想だから。「ああ、こういう考え方もあるんだ。でも、こういう考え方もいいよな」って思って。でも、1日、2日と『天気の子』のことをずっと考えてるんですよ。
結局、その場ではあんまり心に残ってないのかなって思ったけど、2日、3日と考えてるから、意外と刺さり続けてる映画なんだなぁって思って。
お前がやってたことは、旧田中派だから。金丸信の生まれ変わりなんだからさ、お前は(笑)金丸信が見てて面白いと思うわけないだろ、『天気の子』。12ぐらいで童貞捨ててるイメージだよ。現実しか興味ないっていう。現実とカネしか興味ないんだよ、金丸信は(笑)
お前は、目の前の人を喜ばせようとするクセがあるからさ。それも金丸信と似てるのかもしれないね(笑)でもね、面白かったなぁ。
あと、作家のサトケンさんがね、「主人公が帆高って名前なんだけど、これが丸山穂高のことを思い出して、イヤな気分になった」って。俺はその発想なかった、そうかって思って。そう見ると、丸山穂高に見えてくるよね(笑)
あれが丸山穂高の若い頃だと思うと、全然意味変わってくるね(笑)