2019年7月30日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、大船渡高校・佐々木朗希投手の登板問題について、「野球をできなくなっちゃような無理は、しなくていいと思ってる」と語っていた。
伊集院光:大船渡高校の佐々木投手を、投げさせる、投げさせない。投げさせなかったのはよかったのか、みたいな色んな議論になってますけど。
竹内香苗:うん。
伊集院光:その中でね、頑張って続けると、野球って長いよっていう。そしてある意味、高校野球からかなり時代が離れても、感動的なもんだよって話でね。ついこの間、都市対抗野球、社会人野球の夏の大きな大会が終わったんですけどね。
竹内香苗:はい。
伊集院光:その決勝戦のこと。今を遡ること10年ちょい前、2008年かな。早稲田大学の野球部に、いっぱいプロ候補生がいて。その中で、キャッチャーで細山田、ピッチャーに須田、外野手に松本っていう3人の選手がいて。で、松本はドラフト1位でベイスターズに入るの。
竹内香苗:うん。
伊集院光:で、同じ年のドラフトの5位かな、細山田、キャッチャーもベイスターズに入る。
竹内香苗:うん。
伊集院光:で、エースだった須田は、ドラフトされない。この須田っていうのは、社会人野球に進むのよ。JFEってチームに入って、2年後に社会人の名ピッチャーになって、2年遅れてドラフト1位でベイスターズに入るの。
竹内香苗:あら。
伊集院光:この3人、同期が全員ベイスターズに入るの。
竹内香苗:へぇ。
伊集院光:その後、プロで1軍で試合に出るってだけでも凄いからなんとも言えないんだけど、いわゆる未だに現役ってわけにはいかない。
竹内香苗:うん。
伊集院光:各チームをクビになっちゃったりするわけ。細山田はクビになってホークスに拾われて、そこでもなかなか出れない。
竹内香苗:うん。
伊集院光:須田投手は、1年凄い良い年があったんだけど、プロ野球はやめる。で、松本って選手は新人王とるんじゃないかって触れ込みで入ったんだけど、レギュラーはとれないまま、静かにベイスターズを去ってくんだけど。
竹内香苗:うん。
伊集院光:この3人ね、最近、こういう選手多いんだけど、社会人野球入り直すのよ。細山田はトヨタ自動車に入る。須田はJFEってチームに入る。で、松本はかずさマジックってチームに入る。
竹内香苗:全員違うチームに。
伊集院光:全員違うチームに入って。まずこの須田のJFEと、松本のかずさマジック、年は違うけどドラフト1位の二人が、予選でぶつかるんだよね。で、須田のいるJFEが勝って、かずさマジック負けるんだけど。都市対抗野球は補強選手っていうのがあって。その年を勝ち抜いた社会人のチームが、予選で負けたチームから選手を借りられるっていうルールがあって。
竹内香苗:へぇ。
伊集院光:そこに松本が選ばれるから、須田と松本はJFEでチームメイトになる。
竹内香苗:ああ。
伊集院光:で、細山田はトヨタ。
竹内香苗:はい。
伊集院光:トヨタも勝ち上がってきて、社会人野球の決勝戦で、須田と細山田が対戦することになるの。
竹内香苗:へぇ。
伊集院光:結果は、バッテリー組んでて、ともにベイスターズにいた二人が、直接対決した結果、勝ったのは須田がいて、さらには補強で松本の入ってるJFEが2点差で勝って優勝するんだけど。
竹内香苗:うわぁ。
伊集院光:野球、長いじゃんっていう。本当に頑張ってれば、色んなことがあるから。どっかで、野球をできないようになっちゃうような無理は、僕はしなくていいと思ってるのね。
竹内香苗:皆さん、30いくつってことでね。
伊集院光:野球選手からすると、もう野球やらなくなってもおかしくない年なんだけど。
竹内香苗:うん。
伊集院光:もっと言えば、ここで頑張って、もう一回プロも入れるからね、ルール上は。そういうこともあるよって思って。
竹内香苗:甲子園の独特に空気感で、「もうここで終わり、引退」みたいなのが強調されてしまうとね。
伊集院光:ね、それには賛否両論あるんだけど。