2020年9月28日放送のTBSラジオ系の番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、とろサーモン・久保田かずのぶがTBSの番組『お笑いの日』で、事前に用意した歌詞を全無視して、番組や第7世代の批判ラップを披露したことに「絶対この久保田君を評価し続ける人はいる」と語っていた。
伊集院光:Creepy Nuts出てきました、で、本人たちがやっぱりラップ、この笑いの日に関するラップをやって。
次から次へと、ヒップホップ大好きっていう芸人さんが来て。あばれる君とか、カミナリとか、そもそも好きなんですっていう人が来て。
で、この『お笑いの日』に関するラップを次々と歌ってくの。で、そこのところにまず、不思議だなと思ったのが…俺ってさ、荒川ラップブラザーズじゃん(笑)はっはっはっ(笑)言っててイヤな気持ちになるんなら、言わなくていいっつうのね(笑)
そこに、まずテロップが出てくるの。テロップが出てくるってことはどうなのっていうか。その決まったこと、ある程度決まったことはあるけれども、ああいうそのラップバトルみたいな感じで出てくる時には、決まってないはずじゃん、みたいのがあるのが半分と。
あと、本職じゃない人がやる以上、それが聞き取れますかってなった時に、それは生放送でテロップ出すのは仕方ないと思う。それは通じなきゃ意味がないから。「ああ、そういうところなんだな」って思って。
でね、そこにとろサーモンの久保田君が出てきて。とろサーモンの久保田君は、やっぱりラップ好きだ、ヒップホップ好きだって、なんとなく理解してたんだけど。
その前のところに、またそのとろサーモンの久保田君のラップも字幕が出るの。で、字幕が「王者が集まる笑いの日 マスクじゃ防げない俺の笑い ライブもしづらいこの世の中に 抗い続けてる芸人たち 漫才に捧げたこの命 尽きるまではマイクの前に立ち 第7世代なんてクソくらえ M-1王者から放つ本音」っていう、ライム。
それが字幕になって。で、生で、この字幕を全無視してラップを始めるのね。全然関係ない、全く違うライムでラップして。「今日は9時に入り5時間待ちで楽屋で待つ せんべい1枚と水1本 俺たちのことジジィと思ってんじゃねぇよ 横にラッパー 左にラッパー ここのスタッフパッパラパー おかしいことすんじゃねぇよ とりあえず俺、日本一の漫才師だからネタ出させろや」と。ヒップホップコーナーじゃなくて、みんなネタやってるわけで。この人、M-1とってますから。
「出させないってどういうことなんだよ また第7世代を使ってやがるよ みんな知ってるか 第7世代の本当の意味 犯罪者集団」っつって。
で、松本さんが「やりやがったな」って言ってるんだけども(笑)要は、これ勝手に言ったんだと思うんだけども。要はこれ、フリースタイルじゃん。完全なフリースタイルであって、さっき言ってた、ヒップホッパーとは、ヒップホッパーがどれぐらいバラエティ、テレビに寄っていいのかという問題や、芸人とテレビタレントというところの、みんなが俺はそう思う、そう思わないのなんつーのかな、メーターをぶっ壊してる感じって言うのかな。
だって多分…ヒップホップはさて置きますよ。荒川ラップブラザーズをやめてからもう長いですから(笑)
芸人論みたいので言うとさ、ああいうところで飼いならされない人のことを芸人っていう人もいれば、「いやいやそれは違いますよ」っていうこともあるじゃん。テレビのリクエストに応えていくことの方が正しいとか、揺れることで言うと、大揺れだよね。
で、恐らくこれはそのハードな意味での、破天荒とかいう意味でのとろサーモンの久保田君は芸人にグーッと寄ると同時に、ここでちゃんと字幕を入れた通りにリハーサル通りに歌う人たちは、実はみんな売れているという。
これが、あのライブの凄みっていうか。ただ、絶対この久保田君を評価し続ける人はいるよっていう。あれをカッコイイと思い続ける人はいるし、他のメンバーとかどう思うんだろうとか。
あと、Creepy Nutsの人たちは、あれをどう思うんだろうとかを、凄い知りたくて。