2019年7月24日放送のニッポン放送系のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水 27:00-28:30)にて、放送作家のオークラが、おぎやはぎ・矢作兼は人力舎へ入った途端にギスギスしていた事務所を「矢作色」に変えてしまったと明かしていた。
オークラ:僕らのこの世代っていうか…は、とにかくやっぱダウンタウンさんの影響もあるのか分からないですけど、凄いお笑いが尖っていたというか。
佐久間宣行:ああ、そうか。
オークラ:攻撃的だったわけですよ。
佐久間宣行:バチバチだったんだね。
オークラ:バチバチで。よく飲み屋に行くと、「つまんないと思う芸人言おうよ」みたいなの、凄い多かったんですよ。
佐久間宣行:なるほど。
オークラ:トゲトゲしかったんですよ。
佐久間宣行:しかも、東京のお笑いの人ってそういう空気ありましたよね?
オークラ:そうなんですよ、めちゃくちゃあったし。
佐久間宣行:うん。
オークラ:当時、僕がその時、人力舎に入りたての頃で。
佐久間宣行:うん。
オークラ:人力舎は当時、アンジャッシュがトップにいて。その中で、児嶋さん派と渡部さん派で、なんか関係性が凄い悪かったんですよね。
佐久間宣行:へぇ。
オークラ:別に、だからといって、なにか本気で悪いっていうわけじゃないんですけど、そこで…
佐久間宣行:物理的に仲が悪いとかじゃなくて、センスを見せ合ったり。
オークラ:なんかね、合わない感じで。
佐久間宣行:ああ。
オークラ:で、絶対に相まみえないっていうわけじゃないんですけど、なんて言ったらいいんだろうな…まぁ、とにかく、よくはなかったんですよ。
佐久間宣行:よくなかった、ギスギスしてたんだ。
オークラ:ギスギスしてた時に、矢作さんが入って。これ、「人力舎の精神革命」って俺は勝手に呼んでるんですけど。
佐久間宣行:矢作さんが、人力舎に入ってきたんだ。しかも、JCAの養成所関係なしに入ってきたんだよね?
オークラ:はい。矢作さんがね、まず誰よりも笑うんですよ。
佐久間宣行:ああ、人のネタに?ああ、その頃は他人のネタで笑わなかった?
オークラ:ネタ見せなんて、絶対に人のネタでは笑わないし。もう絶対に我慢してますから。
佐久間宣行:みんな?
オークラ:みんな我慢してますよ。「誰が笑うか」って感じ。
佐久間宣行:そこに矢作さんが現れたら?
オークラ:矢作さんが「面白いよねぇ、アンジャッシュ」とかって凄い言うわけですよ。「飯塚さんのツッコミ、凄い」とかって言うんですよ。
佐久間宣行:言うんだ、入ってきてすぐ。
オークラ:そうすると、みんな段々、矢作さんのことをドンドン好きになっていくわけですよ(笑)
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
オークラ:いつの間にか気づくと、矢作さんに笑って欲しくて、矢作さんに色んなこと相談するわけですよ。
佐久間宣行:うん(笑)
オークラ:で、矢作さんが「こうした方がいいよ」って言うと、みんな言うことを聞くようになって(笑)
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)じゃあ、もう矢作さんは言ってみればポッと出に近いわけでしょ?
オークラ:ポッと出に近いですよ。
佐久間宣行:だって、養成所からやってないし。
オークラ:はい。
佐久間宣行:でも、その矢作さんが人力舎を矢作色に染めていくわけ?
オークラ:そうなんですよ。しかも、ポッと出のくせに、「なんか、極楽とんぼの加藤さんと仲いいぞ」みたいな(笑)
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
オークラ:「何者なんだ?あの人は」みたいな(笑)
佐久間宣行:何者なんだっていう(笑)あと、外車乗ってるし(笑)
オークラ:そう、「何者なんだ」ってなって。
佐久間宣行:うん。
オークラ:で、あの人をあんまり寄せ付けない設楽さんですら、矢作さんのこと大好きになっちゃって(笑)
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
オークラ:そんな矢作さん、だから凄いんですよ、矢作さんは。