伊集院光、コロナ禍での出来事に重なる部分も多い『ペストの記憶』の内容に驚く「ペストが大流行した時のあるあるネタみたい」

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2020年8月24日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、コロナ禍での出来事に重なる部分も多いダニエル・デフォー著『ペストの記憶』の内容に驚いたと語っていた。

伊集院光:オススメしたいのは本でダニエル・デフォーっていう人の書いた『ペストの記憶』っていう。また、あの例の『100分de名著』の受け売りなんですけども。

デフォー『ペストの記憶』100分de名著

ダニエル・デフォーって、有名なのは『ロビンソン・クルーソー』を書いた人らしいんですよ。『ロビンソン・クルーソー』を書いた人の『ペストの記憶』っていう本で。

すげぇなぁと思ったのは、1600年代、350~60年前に、ベストが大流行しました、ヨーロッパで猛威を振るって、バタバタ3分の1ぐらいの人が死んじゃったよみたいな、そんな話になりましたっていう。

で、その後100年しないかな。その後、何十年か経った頃に、またちょっとポツっとヨーロッパでベストの患者が出だしました、と。その時、みんな「ちょっとヤバくねぇか?」ってなりましたと。

その時に出した本で。だから、300年ぐらい前に書かれている本で。変わった本でさ、その『ロビンソン・クルーソー』を書いたデフォーっていう人は記載っていうか、明記書っていう感じで。

その時に遡って、1660年ぐらいのヨーロッパ中が大騒ぎになったペストの時の様子を、架空の記者が書いてますっていう。日誌みたいのを書いてますっていう形式で。だから、小説にもなってないの。

ある意味、ペストが大流行した時のあるあるネタみたいのをずっと書いてるんだ。で、それが本当にその頃のデータとして合っているものも多いし、実際起きたことも多いけど、「ここ、ちょっと盛ってね?」っていう話とか、ペスト面白話みたいのが入ってたりとかなんだけど。

これが最初の頃、ペストって分かんない病気で。凄いのが、まだウイルスとかの概念もない頃だから。ベストってどうしてうつるのかも分からない、なんでこんなことが起きているのかもわからないけど、まぁ誰かになると周りの人なるから、「うつってんじゃねぇの」ぐらいの時期に、もうはなからペストっていう病気はとても変わっている病気で、序盤。

罹ってすぐ凄い重症になって亡くなっちゃう人もいれば、罹ってるはずなのに全然その症状が出なくて、人にうつしまくった挙句、亡くなる人がいたりするから。もうよく分かんないんだっていうことから始まり。

あと、ペストの流行が始まった頃に、街中の薬局に張り紙で、「ペストに効く薬があります」とか、「ベストは体力をつければいいから、滋養強壮にこういう薬が出ました」っていう怪しい薬がいっぱい売り出され。

挙げ句の果ては、街角で女の人に抱きついて、「俺はペストだ!」って言って去って行く奴とかが出てきてみたいな。もう、なんか凄いな、これ的な話で。わりと読みやすいっていうか、面白い。

…もちろん比べられないんだよ、死んじゃう人の量とか。全然比べられないんだけど、ちょっと感染している人の量が下がったところで、みんな街に繰り出しちゃって。「終わった、終わった」って。

で、しかもそこに出てくる言葉で結構ブルッとするのは、「ペストの毒が弱まっている」って言いだすの。みんな「だから大丈夫だから」って表に出だしたところでもう一回ドカンッとくる感じとか。なんかね、必ず一致ってことではないんだけど、「こんななんだ」って思って。

あと、ウイルスって考え方がないから。ニオイでうつるって思われてて。ニオイがしない距離にディスタンスをとりはじめるの。ウイルスって分かんないのに凄いじゃん。でも、知識がないってそういうことなんだって思うのは、ニオイでうつるんだったら、香水つければいいんじゃねぇかって。香水をつけて、違うニオイにして近づいてうつる人がいたりとか。

それがちょっと記録として面白い本なんで。

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