2023年10月10日配信開始のテレビ東京の番組『伊集院光と佐久間宣行の勝手にテレ東批評』TVer特別編にて、テレビプロデューサーの佐久間宣行が、テレビ局全体の番組予算が減った結果テレビ東京の迷走に拍車をかけたと指摘していた。
佐久間宣行:俺たちが子供の頃のテレ東は、小っちゃいながら…企画は独創的ながら、まだメジャーを目指しているキャスティングをしたりしてたんですよ。
伊集院光:はい、はい。
佐久間宣行:それが、途中から諦め始めて。
伊集院光:あと、なんか得体の知れない、それは僕らの責任もありますけど。
佐久間宣行:はい。
伊集院光:「これ、テレ東っぽくない?」って言い出しちゃったから。
佐久間宣行:ああ。
伊集院光:そしたら、そこを結果的に「テレ東っぽい」みたいなものだったのが、みんな縛られ始めるっていう。
吉村崇:なるほど。
伊集院光:「テレ東っぽくていい」とか、「テレ東っぽい」が。
佐久間宣行:でも、僕、制作者で言うと、元々、テレ東っぽいものって元々あったじゃないですか。僕は深夜で『ゴッドタン』。
伊集院光:うん。
佐久間宣行:あと、『モヤさま』とか。要は、ちょっと企画にエッジが立ってる。もしくは、普通だったら使わないところを使う、みたいな。
伊集院光:うん。
佐久間宣行:他局がやり始めたんですよ。要は、テレビ全体の予算が下がったりして。他局がやるようになって、企画がテレ東がかぶるようになった結果、ないところ、ないところを探していって、迷走し始めたんだと思います(笑)
伊集院光:はっはっはっ(笑)
吉村崇:現代メディアの悩みなんですか(笑)
佐久間宣行:現代メディアの苦労の歴史で(笑)
伊集院光:それ、芯を食ってると思うよ。
佐久間宣行:うん。
伊集院光:一時期、テレ東みたいな企画を色んなところがやり始めて。雑にお金を使っちゃうから。
佐久間宣行:そう、そう。
伊集院光:ちょっとゴージャスになり。「じゃあ、もっと尖ってやるよ」とか、「もっとエッジ効かせてやるよ」に。
佐久間宣行:そう、そう。テレ東が悩み始めたんですよ。他局がやってるテレ東っぽい番組が始まったから。
伊集院光:はい。
佐久間宣行:「テレ東らしさをもう一回再構築させなきゃいけないんだ…俺は…テレ東ってなんだ…?」が、『まきまきまきの薪、もらえませんか?』になって(笑)
伊集院光:はっはっはっ(笑)