2023年1月21日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『問わず語りの神田伯山』(毎週金 21:30-22:00)にて、講談師の神田伯山が、『どうする家康』でのイッセー尾形のスタンドプレーが目に余って松本潤に同情していた。
神田伯山:『どうする家康』、イッセー尾形さんのスタンドプレーが激しいっていう(笑)
まとまってないよね。『笑点』と一緒で、木久扇師匠のスタンドプレーが激しくて。俺、今『笑点』をちゃんと見れてないんだけど、なんかもう、チームプレーじゃもはやないよねっていう。
イッセー尾形さん、もうやりたいようにやってるよ。俺、寄席演芸でさ、縦前座って言ってさ、タイムキーパーで、「○分でやってください」とか、イロモンの先生に言う時あんだよ。
だからもう、亡くなっちゃったさ、宮田先生っていう売り声の人がいてさ。その人に「あのすみません、10分のところ5分でやってください。ちょっと今日伸びてまして」って言ったら、普通、イロモノさんって時間詰めるんだよ。
もう、正直80ぐらいだよ。売り声なんていくらでも詰められんじゃん。着物を着替えながら上半身剥き出しにして、「俺はやりたいようにやるんだ!」っつったんだよ。詰めろよ、お前。イロモンの役ってそういう役じゃねぇか、落語を伸ばした時とか。
もう伸ばして降りてた。「俺は生きたいように生きるんだ!」って、もう職場放棄だよね。それをイッセー尾形に感じる。
俺、なんか松潤の気持ち分かるんだよ。イッセー尾形さんが何言ってっか分からないって役なんだよ。で、本当に何を言ってっか分からないの。「それはギリギリ何を言ってるか分かる方が面白い奴じゃん」っていうのを、本当に何言ってっか分からないジジィなのよ。
「それちょっと違くね?」っていう。なんかそういうのとかをちょっと感じて。一生懸命、松潤の柱で、みんながチームになってやんなきゃいけない、それがまさに当時の家康のまとまりがついてないみたいなのを、表してんですよ。
だから、そういう意味で言うと、イッセー尾形のスタンドプレーじゃなかったっていう。歴史的に合ってるっていう。