神田伯山、活動写真弁士・坂本頼光を「天才」と大絶賛「こんなに天才なのに売れてねぇのすげぇな」

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2020年2月28日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『神田松之丞 問わず語りの松之丞』(毎週金 21:30-22:00)にて、講談師の神田伯山が、活動写真弁士・坂本頼光を「天才」と大絶賛していた。

神田伯山:活動写真弁士の坂本頼光って人、みんな知らない人も多いと思うんですけど、まぁ分かりやすく言うと、天才です。

頭おかしいなぁと思うのは、今、この時代にですね、活動写真弁士っていうのは、そもそも無声映画ですよ。いわゆるトーキーじゃない、昔の映画って声出ないからね。無声映画って。

チャップリンも、トーキーになってる時代もありますけど、出ないんですよ。だから、無声映画だから、弁士が目の前で喋って、映画と一緒に楽しむ。つまり、映画と弁士ってのはセットだった時代があるの。

で、今はトーキーの時代だから、活動写真弁士なんていらねぇんだけど、まだいるのよ。まだ生き残ってんのよ、何人か。っていうか、意味わかんなくない?だって、トーキーの時代だからもういいじゃん。絶対もういいじゃん。絶対いらないじゃん。

でも、いるのよ。で、俺、今でも無声映画見に行くと、活動写真弁士がやるのって、やっぱライブだから。もうその現場でやるわけですから。やっぱ面白いんだよ、無声映画でも。で、やっぱ活動写真弁士によって極端に言うとクオリティ変わんの。

だから映画ってさ、基本的には同じクオリティーを、どの映画館行ってもくれるよね。だけど、これに活動写真弁士がつくことによって、そこにライブ感も加味されるわけ。で、この活動写真弁士によって、全然無声映画が面白くなったり、つまんなくなったりするの。

で、その中でも、色んな優秀な人いっぱいいるんだけど、今でも。坂本頼光って、大天才なの。俺、何度も言うけど、こんなに天才なのに売れてねぇのすげぇなっていう。逆に世間って頭悪すぎるし、何も見えてないんだなっていう。

でもまぁ、頼光先生も、活動写真弁士だから70、80なんだろうと思うじゃん、40ぐらいなんだよ、今。で、昔の映画から何から全部知ってて、本当に知識もあるし、で、その能力も高いし、みたいな感じでさ。

この人が凄いのは、まずもう自分でアニメ作っちゃうんだよ。凄くない?だからなんかその具体的な名前言うとあれだから、YouTubeとかで見て欲しいんですけど、自分でアニメとかを作って描くのよ。で、要するに作・演出・脚本、全部、坂本頼光一人でやってるの。こんな奴、いる?手塚治虫の再来じゃないの、こんなの。虫プロですよ。一人虫プロ野郎なんですよ。

で、しかも凄いのは、この人は活動写真弁士で、モノマネもするの。サザエさんのパロディの『サザザさん』っていうのがあるんだけど、そこでマスオさんの声をやったりとか。タラちゃんの声とかやったりとか。あと、タマってネコいるじゃん、あれはオッサンなんだよね、なんか。

ネコじゃないんだよ、普通のオッサンが「なんです?困りましたね」って、普通に喋ってんじゃねぇか、みたいな。そういうオモシロアニメとか作ってたりして。ありとあらゆる点で、坂本頼光って大天才なんですよ。

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