2023年1月20日放送のABCラジオの番組『東野幸治のホンモノラジオ』(毎週金25:00-26:00)にて、お笑いコンビ・メッセンジャーのあいはらが、東野幸治が大阪の関西ローカル局にもたらした「東野革命」について語っていた。
あいはら:東野さんが来られるまで、テレビの作り方っていうのは西ね。ちょっと作り手より、芸人さんとか演者さんの方がちょっと上っていうか。
渡辺鐘:ふふ(笑)あの…玄人側は分かります、その感じ。
あいはら:分かります?
渡辺鐘:はい。
あいはら:皆さん、言うてるかわかりませんけど、西の方っていうのは企画をポーンと出されて。「いやいや、もうエエねん」って。「俺らが喋ったら番組なんかどうとでもなんねん」って。
渡辺鐘:ふふ(笑)
あいはら:それがセンスとか何もなかったら、「コイツらセンスないな。センスないから、俺らのスパイスでなんとかしたんねん」って雰囲気が、凄く西にあったんですよね。
渡辺鐘:はい。
あいはら:俺もその風を浴びてきてたから、基本テレビ番組っちゅうのはそういうもんなんやなって、僕も認知してました、ワーワー言うことはないですよ。
渡辺鐘:はい。
あいはら:ないですけど、そういう…先輩見てても、他の売れっ子さん見ててもそういう感じやったから、「それでエエねや」って。ロケ案出されて、一から十まで否定したりとか。
渡辺鐘:はっはっはっ(笑)
あいはら:行ってごねてみたりとか(笑)
渡辺鐘:ふふ(笑)
あいはら:そういう感じで、「こういうふうに続くねんなぁ」って思ったら、東野さんが来られて。「そういうのって良くないよね」と。
渡辺鐘:ほう。
あいはら:あの口調ですからね、説教がましいことは言いませんよ、べつに。
渡辺鐘:うん。
あいはら:なんとなくフワーッと番組始める時に、大阪の芸人さんって、なんかスタッフさんの意見を聞かへんことがカッコエエみたいな雰囲気もあるし。
渡辺鐘:うん。
あいはら:そんな感じでおっしゃるんですよ。その時、バリバリ西の感じって僕らぐらいしかおらへんから、「あ、俺らのことを言うてんねんな」とか思いながらやってて。で、ジーッと仕事っぷりを見てると、これもう凄いですよね。
渡辺鐘:うん。
あいはら:一切、ディレクターとかプロデューサーとか、そういう方には何も注文をつけず、淡々とね。淡々と台本を見て、一から十までしっかりこなして。
渡辺鐘:はい。
あいはら:で、しっかり番組を成立させるっていう、この恐ろしい離れ業を。
渡辺鐘:はい。
あいはら:十数年前に作り上げたんですよ。
渡辺鐘:はい、寄り道もしながらも、ちゃんと戻る。
あいはら:寄り道をしながらも、ちゃんとディレクターがやって欲しいところに最後は到達する。
渡辺鐘:はい。
あいはら:もちろん、作ってるスタッフは気持ちいい。
渡辺鐘:はい。
あいはら:ゲストに来られてる人も、ちゃんとインタビュー通りに話は進む、番組は成立する、数字はとる。
渡辺鐘:はい。
あいはら:「あれ?こういうふうに番組ってなっていくんや」って思ってから、だいぶ、西の雰囲気変わりましたもんね。
渡辺鐘:あ、そうなんや。
あいはら:変わった。
渡辺鐘:東野革命。
あいはら:東野革命ですよ。…最初、やりにくかったもん(笑)
渡辺鐘:はっはっはっ(笑)