2026年7月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、Netflix版『ガス人間』を見た感想について語っていた。
伊集院光:Netflixの『ガス人間』、何話ぐらいだった?8話?9話?…8話かなんか、全部見て、一気に。やることが出先で全く…パソコンあるけどやることない時間があって。で、せっかくだからっつって、『ガス人間』。
元々の『ガス人間』も、俺はそこまで面白いとは思わなかったんだけど。なんかおどろおどろしい感じとか、何だろうね。自分たちが子供の頃の時代、昭和40年生まれで『ガス人間』いつぐらいかな?50年ぐらいかな?まぁそれぐらいの時代の、なんかその見る側の知識の水準っていうのが、多分その「SF」みたいなものに対して、今みたいに高くないから。
まぁその人間がガスになって、色んなところへ行って銀行強盗とかやるっていうのを見て、大真面目に作ってると、「ありうる」なんて思ってたからね。ずっと俺らは幸せな子供騙しみたいなものを受けてくるわけ。それはさ、当時からちゃんと知識がある人とか、それから今のその科学知識がある人からしたら、ツッコミどころ満載で「そんなことあるわけねぇだろ」っていう話なわけで。
だけど、こっちは「あるかもしんねぇな」と思ったり。それは、「消える魔球」とかも、「こういう風に直角に曲がるボールを投げさえすれば、投げられんだよ」なんつって。「それ、どうやって投げんだよ」って話なんだけど、「なるほど」っていう。「特訓もしたし」っつって。「ありえる」なんつって、ワクワクしながら見るわけ。
それと今は違うじゃん。で、その「今、どうする?」ってなったら、もう「そんな矛盾とかはちょっと置いといて、なるんだからしょうがない」っていうところで押し切る感じになるから、もうちょっと温度感とかも全然違うわけ。
で、何だかんだでその全8話か何かを、変な時間寝たせいでやることなくなっちゃったこともあって、ずっと続けて見てるから、つまんないわけじゃない。つまんないわけじゃないんだけど、俺が思ったのとは違ったっていう。
俺が思ってたやつは、「僕の名前は山本ガス夫でガス。勉強はからっきし、スポーツは輪をかけて全然ダメ。だけど僕には不思議な能力があるんだ。いつでも好きな時に、好きな大きさのおならを出せるんでガス。プッ。あ、また出ちゃった」で始まるやつだから(笑)
元も違うけど、全然元々のやつとは全く違うけど。最終的にそいつが爆死する話だから。爆死して、「それ以来、山本ガス夫くんを見た人は、誰もいない」みたいな。「でも、満員電車に乗った私がどこからともなく屁のニオイを嗅ぐと、ガス夫くんがいるの、いるのかもなんてことを思ってしまいます」みたいな、そういう感動って、「もう泣けんなぁ」っていう。ガス夫くんは、結局のところ、地球のために爆死したけどっていう。
そこまでは藤子不二雄タッチだったのに、最後だけ完全実写でね。もう周りで見てた女の子のブブカちゃんの顔に、ミンチ肉がビシビシャビシャー、「ああー!」っつって終わるやつだと完全に予想して見てたんですけど、山本ガス夫は出てこない。
皆さんね、これネタバレごめんなさいね。ガス夫が全然出てこないまま行くんです(笑)…ネタバレしなきゃいいってものではないっていうのも、僕は分かってるんですけど(笑)だから、まぁ結果的には連続で8話は見る面白さはあった。けど、なんか最終的に元々のその尺って、多分1時間半ぐらいだと思うの、オリジナルね。だけど、そうやって30分だ、1時間でやっていくと、途轍もない長さじゃんか。まぁ、そこまで長くやんなくてもいいかな、ぐらいの感じで、『ガス人間』見ましたね。
あとやっぱりそのクロマニオンズの『ガス人間』が良すぎて。で、もっと言うと、ヒロトさんがその『ガス人間』、俺よりちょっと上だから、もしかしたら『ガス人間』をバッチリ見てんのかも分かんないんだけど。
なんかその、元々の『ガス人間』のおどろおどろしいイメージと、僕の中でのロックの名曲がバッチリ合ってたから、やっぱりそれとは違うね。それとも違うし、山本ガス夫も出てこないっていうところに、まぁ物足りなさは、ちょっと感じたかな。



