2025年1月8日放送の朝日放送テレビの番組『これ余談なんですけど…』(毎週水 23:17-)にて、落語家・月亭八方が、上岡龍太郎が「60歳で引退」を撤回しなかったが晩年は引退を悔やんでいたと明かしていた。
濱家隆一:上岡龍太郎さんは、八方師匠は?
月亭八方:もちろん、先輩で。芸能界も60で引退する時も、50ぐらいの時から言うてはってん。
濱家隆一:はい。
月亭八方:「60で辞めんねん」って。「60の芸人、見てみ?テレビ。汚いでぇ」って。
山内健司:はっはっはっ(笑)
月亭八方:「あんなん見たらアカンねん。ウチの嫁はんも言うとんねん。絶対にアカンって。だから60で辞めんねん」って。
山内健司:へぇ。
月亭八方:で、まずね、「絵面が悪い」と。60にもなったら。ほんで、スパッと辞めて、あの人ね。で、辞めてからです、問題は。
濱家隆一:はい、はい。
月亭八方:ここですよ。会うたびに、「辞めたらアカンで」って。
山内健司:え?
月亭八方:「退屈や、辞めたら」と。
山内健司:ああ。
月亭八方:「芝居観に行くか、ゴルフするか。もうそれしかないねん」と。で、芝居も始めは観たけど、そない毎日、毎日、観られへん。ゴルフも毎日、毎日できひん。
山内健司:ああ。
月亭八方:「退屈やから。だから、辞めたらアカン」って。
濱家隆一:へぇ。
月亭八方:「辞めるなんてことは、口に出したらアカン」と。だから、上岡さんの遺言は「辞めたらアカンで」って。
濱家隆一:はい。
月亭八方:「引退というのは、スーパースターの言うことであって。惜しまれてとか、なんでやねんって、スーパースターが言うことであって。高々芸人が、なにを引退というそんな思いことをね、平気で口に出すねん」と。
濱家隆一:うん、うん。
月亭八方:「引退なんか言わんでも、勝手に消える」と。
濱家隆一:なるほど、辞めるとしても。
月亭八方:「ただし、勘違いしたらアカンのは、一流になったらもう終わりやで」と。「超二流は最後まで長いこといける」ってことをよう言うてはってん。
山内健司:ああ。
月亭八方:だから、あの人は超二流で行こうと思ってはったんやけど、どっかで一流になってしもたんやな。
山内健司:ああ。
月亭八方:で、「一流になったから辞めるわ」ってことやと思うわ。
山内健司:…上岡さんと、引退された後はどういう接点で会う機会があったんですか?
月亭八方:いや、ゴルフでたまに会ったりね。紳助君でもそうやで、辞めた時に、「辞めたらアカン」って言うてん、あの人はね。
山内健司:ああ。
月亭八方:あの人は本人、電話入れて「辞めたらアカン」って。「自分は辞めたから分かんねん。辞めたら退屈や。だから、間違っても辞めたらアカン」ってことを言うてた。
濱家隆一:へぇ。
月亭八方:でも、紳助君は辞めたかな。