2024年1月1日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』にて、お笑い芸人・伊集院光が、吉本芸人たちが番組で自分たちだけの楽屋トークで盛り上がっている時に「他校の生徒がいるのに、専門学校時代の思い出を…」という心境だと告白していた。
伊集院光:ヤーレンズとかにも「一回、ゆっくりやってみたら?」みたいなことを言うけど、そんな試行錯誤は許されないのよ。
若林正恭:はい、はい。
伊集院光:自分たちが割りとメインで出なきゃならない事務所ライブとかで、お客さんの前で、お金とってるのにできないけど。
若林正恭:はい。
伊集院光:でも、吉本みたいな定席(常設の寄席)があると、ちょっと片方が「ウケるかどうか分かんないボケをやってみようか」みたいなことを、全然できるじゃない。
若林正恭:はい。
伊集院光:あの環境はよその事務所にないよね。
若林正恭:そうですよね。自小屋があるっていうのはありますよね。
伊集院光:デカイ。自分が落語家やってた時は、大師匠が6億かけて寄席を建てて。
春日俊彰:ああ、はいはい。
伊集院光:若い人は知らないだろうけど、バブルの頃に、ポケットマネー6億で、いわゆる寄席、ライブ会場を作ったのよ。
春日俊彰:はい。
伊集院光:で、自分の一門は、出られる寄席が色々ルールで少ないからってやってる頃は、俺らやっぱりすげぇボケ役をインテリにしてみよう、とかやれんのよ。
春日俊彰:ああ。
伊集院光:で、やってスベったらスベったでしょうがないし。
若林正恭:うん、アジャストしてっていう。
伊集院光:ああいう環境が吉本はずっとあるからね。
若林正恭:いやぁ、ありますよ、鍛えられますよね。
春日俊彰:我々はそれがないんで、ものまねのショーパブ、キサラに出てたんですよね。あれも1日に2ステあって、1部のネタ飽きたからゆっくり出てってみようか、とか。
若林正恭:うん。
春日俊彰:七三にしてみようか、とか。1部と2部の休憩の間に、ノリでふざけてやったりとかしてたもんね。
若林正恭:うん、してたしてた。
春日俊彰:それが今、いくつか残ってるっていう。
伊集院光:しかも吉本はその中から、あれだけ分母がデカイから、大勢売れるじゃない。
若林正恭:はい。
伊集院光:そうすると、そこの楽屋トークみたいなのを持って来られると、俺ら手を出せないのよ。
若林正恭:あれ、羨ましいですよね。
伊集院光:変な楽屋トーク。羨ましいっていうかさ、「お前らの今、話してんのは専門学校時代の思い出だからな」っていう。
若林正恭:はっはっはっ(笑)
伊集院光:「それ、他の学校の人たちいるところで、ボール回しされて。どうすんの?みんな」って思ってるけど。
若林正恭:他校の男子校の文化祭に行く感じとか、あったりする時ありますよね。
伊集院光:その時に、自分の学校の製図の先生のモノマネとかやるじゃん。「それやられても…」みたいな。あ、ごめん。これマネージャーが言ってる「かからないように」だから。
若林正恭:そうですね(笑)羨ましいっていう話ですからね。
伊集院光:羨ましい、素晴らしい環境だって話だから。
若林正恭:年末年始早々、「吉本羨ましい」で盛り上がっちゃって(笑)
伊集院光:なんだよ、ガッカリだよ(笑)吉本外の後輩たち(笑)
若林正恭:「お笑いは吉本のものだ」っていう(笑)
伊集院光:ガッカリ、もう(笑)