2023年10月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、谷村新司が「偉大なラジオパーソナリティだった」ことは記憶に留めておいて欲しいと語っていた。
伊集院光:谷村新司さん、亡くなったじゃない。でも、谷村新司さん亡くなったけど、あの人が「ラジオの人だった」って、あまりに『サライ』とかアリスが凄すぎて、あの人が「ラジオの人だった」っていうことって、あんまり触れられてなくて。
あの人は、『サライ』もそうだし、アリスもそうだし、ラジオ文化放送の『セイ!ヤング』の人だし。ビニ本コレクターの人だし。もうビニ本、どこ行っちゃうんだろう?あの人のビニ本コレクションって凄くて。
もしかしたら、僕の高校生ぐらいの時にその話をしてるので、そこから処分したかどうかは知りませんけど。当然、楽譜とかレコードとかは、もういつか記念館に入っておかしくない人だけど。あの人の持ってたビニ本とかも、凄いもんだと思うんだけどね。
で、あとね、自分は当時、ニッポン放送派で。それこそ、この間話した、鶴光師匠オールナイトニッポンを聞いてたけど、谷村さんは文化放送の『セイ!ヤング』っていう番組で、その中で凄い名物コーナーで、「天才・秀才・バカ」っていう。
コントのタイトルで、何々ってあったら、天才の場合はこのセリフ、秀才の場合はこのセリフ、バカってこのセリフってのがあって。谷村さん、会った時にも言ったんだけど、俺、毎回聞いてたんじゃないの。たまたま聞いてた回にそれがあって、ずっと覚えてるネタがあって。
「オタマジャクシを見て」っていうタイトルで、天才が「両性類の幼体は、水の中で暮らすんだね」みたいなことを言うのね。で、秀才は「この後、足が生えて尻尾が取れると、カエルになるんだね」って言うのね。
で、バカが「ジャイアント馬場の精子って大きいなぁ」って言うのね(笑)そのネタが本当に俺、腹抱えて笑うぐらい。しばらく笑っちゃって、次のネタが聞こえないぐらい笑うぐらい。
で、凄いなと思うのは、これ聞いてからおそらく40年ぐらい経ってると思うんだけど。まだ面白いし、今も前に座ってる河野かずおがウケるってことは、全然現役で面白いよね。
『サライ』も凄いけど(笑)サライも凄いけど、俺の中ではこれ、「ジャイアント馬場の精子ってでっかいなぁ」も。「桜吹雪のサライの空に」と同じぐらい僕は。
ああ、もう一個あるんだ、谷村さんのやつで。これ、ここでも名作で…っていうんで、披露したかもしんないけど。まぁ、エロい話はあのダンディな声で昔からするんだけど。
コーナーの名前忘れちゃったけど、なんか彼女がいる男子が、家で退屈でパッと見たら、電池があったから。「電池って、肛門に入るかな?」って思って。で、一生懸命肛門に電池入れてたら、来るはずのなかった彼女が来ちゃって、びっくりしたら中にツルンって入っちゃって。
で、彼女がそのままズカズカ入ってきて、「どうしたの?どうしたの?」って言ってて。で、彼女に言い訳してる時にポロンってそっから出てきたんだって。
で、彼女がそれ見てビックリして、「何これ?!」って言ったら、「今まで隠してたけど、俺ロボットなんだ」って言うやつ(笑)
凄くない?40年前の。40年前の谷村新司さんのラジオでやってた。谷村さんがあの感じで、「俺、ロボットなんだ…」って。ライラ、ライラライラライ…の感じ(笑)
まぁ、文化放送ではね、色んな特集をやったりとかリクエストやったりとかしてると思うんですけど。偉大なラジオパーソナリティだったってことは、ちょっと覚えといて欲しい。