伊集院光、ラジオ番組でのフリートークの組み立て方について解説「今日喋りたいことは何なのかというところから…」

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2023年5月25日配信開始のYouTubeチャンネル『ナイツ塙の自由時間』にて、お笑い芸人・伊集院光が、ラジオ番組でのフリートークの組み立て方について解説を行っていた。

伊集院光:中学校の国語の先生で、野曽原先生っていう、俺の大嫌いな先生がいたんだけど。

塙宣之:嫌いだったんですか(笑)

伊集院光:だけど、唯一、俺はその野曽原先生に足を向けて寝られないのは、主語・述語・修飾語みたいな話で。

塙宣之:はい。

伊集院光:たとえば、「僕は犬が好きだ」っていう文章があったら、僕は=主語、好きだ=述語になるんですけどね。で、一番短く話す時は、「僕は犬が好きだ」ってなる。

塙宣之:うん。

伊集院光:だけど、「僕は、小さな犬が好きだ」。それから、「猫より好きだ」とか、「体野大きい僕は」とかっていう、このパーツがいっぱいある、と。

塙宣之:はい。

伊集院光:時間がない時は、「僕は犬が好きだ」っていう話なんだけど、時間がある時は、「僕は小さな犬が好きだ」とか、「体の大きい僕は、小さな犬が猫より好きだ」みたいな。

塙宣之:うん。

伊集院光:フリートークで言うと、「今日喋りたいことは何なんですか?」の一番シンプルなやつってあるじゃないですか。「僕のユニフォームが破けた」と。「僕のユニフォームがサヨナラホームランの後で破けた」とか。

塙宣之:うん。

伊集院光:「新品のユニフォームが」とか「格好をつけていたら破けた」みたいなやつは、パーツだから。時間によって、いくかいかないかは、これを瞬時に判断していけばいいんだっていう。

塙宣之:なるほど。

伊集院光:で、野曽原先生はお笑いの人じゃないから。お笑いの要素が入ってないんで、「破けた」をより活かすためには、どれだけ緊張した場面だったのかを入れるやつを多めにしよう、とか。

塙宣之:うん。

伊集院光:ずっこけたことにするには、前の緊迫した場面を入れる、みたいな。

塙宣之:うん。

伊集院光:「絶体絶命で、相手のピッチャーにも疲れが出てて」みたいな。

塙宣之:うん。

伊集院光:で、「渾身のガッツポーズをしたところで気づいたら、完全にケツが出ていた」っていう。

塙宣之:うん。

伊集院光:で、もっと面白くしようと思ったら、「ちなみにウンコはもちろんついてます」みたいな。それの基本は、この組み立て図だと思ってて。

塙宣之:へぇ!

伊集院光:自分が何か今日喋ろうと思ったことがあった時に、今はこうやって書くとはしないけど、今日の話は、どういう話なのっていうこと。

塙宣之:はい、はい。

伊集院光:「ダイエットをしてたのに、カミさんに隠れて何かを食べた」っていう話だとすると、時間があるなら、今までカミさんにどういうことが見つかってんのかっていうのをちゃんと入れましょうとか。

塙宣之:なるほど。

伊集院光:食べてる量が尋常じゃないことを入れるとか、時間を入れるみたいのを。「夜の薄暗いキッチンで、巨体を丸めて食べている」とかが面白くて。

塙宣之:うん。

伊集院光:「気がついたら、保冷剤も食べている」を足すのか足さないのかとか。

塙宣之:ああ。オモシロ要素は後で足すけど、初めにもう、そこだけは作っておいて。

伊集院光:シンプルなの作って。この話をより面白くするために、実際に起こったけど、立てとかなきゃならない言葉とか、しつこく言っとかなきゃならない言葉とか。もっと言えば、我慢しとかなきゃいけない言葉とかを、多分やっていくのが正しくて。多分、漫談とかでもこうじゃないかな。

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