2023年5月24日放送のニッポン放送系のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水 27:00-28:30)にて、テレビプロデューサーの佐久間宣行が、THE SECONDで観客が採点するシステムを練り上げた総合演出・日置祐貴を賞賛していた。
佐久間宣行:THE SECONDは、芸人さんの色々については、他の芸人さんも話すと思うんだけど。俺がやっぱり制作者の目で見返した時に思ったのが、4時間のさ 、初めての賞レースの特番で、トラブルゼロで、審査方法とかにネットが炎上しないってだけでも、奇跡だと思うんだよね。
「そんなことありえる?」と思って。だってね、色んな賞レースやっぱさ、やりながら不満が続出して、変えてったりしながらするし。あと、賞レースって、審査員と制作者って本当に褒められることないのよ、ほとんど。叩かれるの、大体。
なんだけど、今回は番組自体ももちろん褒められてるし。それに俺はもう芸人は、みんな面白かったし、優勝はギャロップに文句ないんだけど、驚いたのがお客さんのバランスでさ。
だって、軽くも重くもなかったじゃない。で、なんか三四郎のみたいな、お笑いマニアが分かる内輪ネタもわかるけど、裏だけで笑うわけじゃなくて。あと、フリの段階で変な悲鳴とかさ、「えー」とかっていうのもなく。
で、それとお笑い賞レースの決勝って、逆に珍しいんだよね。で、「こんなんどうやってんだろう?」と思ったの。あとさ、その振られた人がちゃんと喋れるって、どういうことなのかなと思って。
「これ、どうやってたんだろう?」と思って調べてたら、演出の日置(祐貴)君、フジテレビの日置君のインタビューが出てきて。それ見てちょっと驚いたんだけど。
ノックアウトステージから…要はノックアウトステージって予選じゃない。でも、予選の最初って結構、1点つける人結構いたんだって。で、辛かったらしいの。それは、マシンガンズも言ってた。最初、すげぇみんなスベってたんだって。
それが徐々に変わってたのは、審査方法はめちゃくちゃシミュレーションしたらしいんだけど。日置君のインタビューね。大学生の時に、「集団に意志や責任感を持たせる方法を習ったことがあった」と。
で、一人に意見を言わせると、「あ、聞かれるんだ」ってなって、無責任な人がいなくなるんだって。だから、自分が何でその点をつけたのかを、理由付けしながらボタンを押すようになる。で、これ大学の時に学んだらしいの、日置君。
だから、あれ面白いからとかじゃないだけじゃなくて、「聞かれる」っていうのが大事で。聞かれるんだったら、聞かれる可能性があるんだったら、変な点数つけられないな。1点をつけるには理由が必要だなってなるから、ちゃんと審査が均一化っていうか、レベルが上がっていくっていうのがあって。
シミュレーションでも、無責任に1点つけるとかの人がいたんだって。「ファンだから3点」とかって人がいたから、そういう人がいなくなったっていう。理由がなんとなくって言った人には、予選の時は、MCに「もっと詳しく理由を聞いてください。伸びてもいいんです」と。「詳しく理由を聞いて、理由がないで点数入れちゃダメって空気を作る」っていう(笑)
だから、あれはその予選からお客さんをちゃんと育てた結果の決勝だから。偶然じゃないんだなっていうのがあって。俺、すげぇ感動したんだよね。あのシステムを練り上げていって作ったって。
だから、あの第1回からこのレベルであの大会を作ったスタッフと、特に演出の日置君はすげぇなって思う。