2023年2月1日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(毎週水 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、『DayDay.』MCを引き受けた大きな要因としてオードリー・若林正恭の存在があったと告白していた。
山里亮太:これは言うまいと思ってたんだけど。今回、なぜ俺が帯をやるかって。その思いが俺、あったのよ。それが、「たりないふたり」とかをやってく上で、思ったことがあって。
ずっとやっぱり若ちゃんと漫才を作ってる時に、いつも笑い話みたいにして言ってるけど。本当に中盤から「どうもたりないふたりです」以外のところ全部消されるとかあったりして。
「ヒドすぎるだろ」って言ってるけど、でも消した後の漫才が面白すぎて。一生思いつかないボケいっぱいあるなぁって思って。で、凄い真っ直ぐな目で、何の疑いもなくぶっとんだボケを言う姿を、何年もずっと目の前で見てて。
それがめちゃくちゃ受けるから、ステージ立って笑い声を聞くと、傷が治ってる気がしてたんだけどね。ちょっとずつ蓄積されてたのよ。「あ、俺って生み出してないなぁ」って。
で、『たりないふたり』ずっといて、なんかシンプルに自分の劣等感で芯がないなって。お笑いコアがないなってことにずっと目を背けてて。若ちゃんとか、本当に面白い人たちが蠢いているお笑いの世界にいて。
芯を持って、自分のものさしを持ってる人たちに「いいなぁ」って思って。自分にはそれがないなぁって思って。でも、それ「ないなぁ」で凹まないように後付でできる努力でそこを補うっていうのをずっと繰り返してこの世界にいたっていうのを、言うとね、この世界としては恥ずかしいことじゃん。だから言わないでいようと思ってたんだけど、俺の鍵を(若林が)カチッと開けちゃってさ。
結局、「たりないふたり」とかやってて、それで帯をやる決意をさせてくれたっていう。『DayDay.』のスタッフさんも今、凄い頑張ってるって中で、「これはできない」とかじゃなくて。「あ、俺、芯がないから作ってくれてるものに全乗っかりできるな」って思ったの。
俺、昔からテレビって作るスタッフさんとかが凄いなって思って。作る側はあっちがプロなんだから、その人たちと肩組んで全力でやって。一番良い形にする最前線にいるってことが、多分、ゼロからイチにできない自分の一番の戦い方なんだろうなって気づいたのが、帯をやらせてもらう時の大きなきっかけで、「それに一番打ちのめして気づかせたのがお前だよ」みたいな話をしちゃってさ。