2022年12月21日配信開始のTBSラジオ『たまむすび』特別配信Podcast「博多大吉、『M-1グランプリ2022』を振り返る。」にて、お笑いコンビ 博多華丸・大吉の博多大吉が、真空ジェシカがM-1グランプリ2022決勝で急遽足した4分以降の「失速した」蛇足に「もったいないことするなぁ」と語っていた。
博多大吉:去年のM-1見た時は、どうしてもフリ、ボケ、ツッコミじゃなくて、「お題、出題、回答、解説」っていう段組みっぽかったんですね。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:だから、大喜利をガチャンってドッキングさせて、「漫才です」って見せてた感じがあったんですけど。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:まぁ、今年はさらに進化してて、ちゃんとフリはフリになってたし、ボケはボケで同じだとしても、ツッコミのガク君が解説になってなかったのね。
赤江珠緒:うん、うん。
博多大吉:ちゃんとツッコんで解説。もしくは、解説してツッコむっていう。ちゃんと漫才に寄せてきてたんで。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:これは凄いことやってるなぁ、と。
赤江珠緒:ほう。
博多大吉:一個もボケ外さないし。
赤江珠緒:うん、うん。
博多大吉:で、ヤバいヤバいと。カベポスターで94点入れちゃって、この時点でもう引くところがほぼないから。「96ぐらいいくなぁ」と。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:って思って見てたんですけど、最後ね、シルバー人材センターで腰曲がったおばあちゃんが出てきて、「年金もらいすぎた」とか言って。僕たち世代が文句言いすぎた、みたいな。あそこまで完璧やったけど。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:そこから、パタッとリズムが悪くなって。
赤江珠緒:ああ。
博多大吉:長いボケゾーンに入って。「これはなんだろう?」って。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:で、完全に失速したんですよ。で、終わってみて。あ、言い忘れてましたけど、私、ストップウォッチ持ち込んでて。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:これは時間をきっちり測ってて。これは1秒でも伸びたら減点するぞ、じゃなくて、前2回の審査員を経験して、痛感したのが、4分のネタって聞いてるから、4分だと思って聞いてるわけ。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:で、あっという間に感じた漫才って面白かったなぁってなるでしょ。
赤江珠緒:はい。
博多大吉:でも、面白かったけど長く感じた漫才って、「どこか面白くなかったのかな?」って、マイナスから審査する時入っちゃうんですよ。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:でも、実際は家帰ってオンエア見たら、単純に短いなぁって思ったのが3分50秒で、長いなぁって思った漫才が4分30秒とかやったら、単純に時間の差で。
赤江珠緒:ああ。
博多大吉:僕の感覚というか、体内時計ってあてにならないんだなぁって思って。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:だから時間を測って、自分が感じた短いなっていうのは、実際に時間が短かったのか、本当に面白くて短く感じたのか。
赤江珠緒:うん、そこをしっかりみようと。
博多大吉:で、4分30秒なんですよ、MAX。4分30秒になったら強制暗転、退場ってルールでやってるから。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:4分30秒超えた場合だけ、点数を引かせてもらおうと。さすがにペナルティだろうなって思ってたので。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:で、真空ジェシカに話を戻しますけど、最後の最後で、構成力を2点ぐらい下げなきゃいけなくなったし、あと時間オーバーで2点ぐらいは。
赤江珠緒:長かったんですか?時間。
博多大吉:そう。で、「え?」と思って、時間見たら真空ジェシカのネタ時間が4分45秒だったの。
赤江珠緒:ああ、そうなんですね。
博多大吉:で、おばあちゃんの「年金もらいすぎた」ぐらいがちょうど4分なのよ。
赤江珠緒:ああ。
博多大吉:なんであそこで終わらんかったんやろって思って。
赤江珠緒:ああ。
博多大吉:そっから40秒かけて、ウダウダ言って訳分かんなくして終わったから。
赤江珠緒:ああ。
博多大吉:で、昨日かな。ネットニュース見てたら、真空ジェシカはわざと伸ばしたんだって。
赤江珠緒:え?
博多大吉:どうせ2番手で勝てないから、「長くやろう」って。だから多分、急遽足したのよ。
赤江珠緒:あ、そうなんですか。
博多大吉:うん。だから、すげぇもったいねぇことすんなぁって思って。
赤江珠緒:ああ、本当ですね。
博多大吉:ほかの審査員の方がどういう評価かは分からないですけど、いや、諦めるなよって。
赤江珠緒:ふふ(笑)そうですね。
博多大吉:あれなかったら、マジで96は入れてた。